03.過去語
ー双子と王様ー
過去語ー双子と王様ー 七
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な顔も潰さなきゃ!」
―――痛い。目が開けられない。
「最後に仕上げな〜! ガソリンとライター持って来〜い!!」
―――痛い。熱い。
「あはははは!! 死神退治完了!!」
何時からだっけ。
「帰ろうぜ! 首領に報告しよう!!」
何時から私は。
「早く休も!」
私は可笑しくなったっけ。
「あ〜疲れた疲れた!!」
可笑しくなった? ……否。
「………え? 嘘」
元々かな?
「な、何でお前生きて……!?」
「はいバイバイ」
肩を二回叩くと、男は後ろに倒れ、泡を吹いて気絶する。
「よし、お前等。此奴等を片付けてくれる?」
手を二回叩くと、後ろから沢山の気配。
「「「御意」」」
此の場に居たいじめっ子共は瞬殺され、直ぐに掃除される。
「いーの? 主」
「首領なら、もっとキツイ目に遭わせてから殺すと思ったのに」
前方から、グレースとラルが近付いてくる。
「いーのいーの。だって、面倒臭いじゃない。さっさと此処を片付けて、お前等は居るべき場所へ帰りなさい」
傷は能力で治した。
「主も気を付けてねー!」
「心配する必要は無いと思いますが」
"軍"も引いた。
「あ、コト!!」
「如何為て勝手に抜け出したの……!」
丁度アリサとユリアが迎えに来たようだ。
「嗚呼、一寸お散歩が為たくなってね」
元の姿に戻った花畑の真ん中で、私は彼女等へ向けて微笑んだ。
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