暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスコアガール 前世がゲームオタクの俺がラブコメを展開するのは間違っている件
ハルオ(転生者)「とにかく俺はゲームをする」
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「このリュウ使いの小僧もただもんじゃねえ!」
(確かにコイツは対戦慣れしてる。だけど、お前みたいな強いザンギ使いとは前世でも経験している。前世の頃から磨いてきた対戦の経験則で培った俺の腕を甘く見るなよ!)
さて、次はどうくる大野?
『RIUND2 FIGHT!』
『波動拳!波動拳!』
「また波動拳だ。」
「つうかさっきから滅茶苦茶じゃねえかこの小僧」
「確かにそこ撃つのかよって結構あぶないプレイしてるもんな」
自分でも理解してるよ。完ぺきなプレイなんてない。大野のザンギと戦って分かった事は安全だけを重視してリスクを背負わないプレイしても勝てない。確かにいい勝負はするかもしれないけど、それだけだ。それだけじゃ勝てない。弾幕中心で攻めたら飛ばれてスクリューを食らえばそれで俺の負けはほぼ確定。
この対戦はいかに俺が転ばされないか、大野はいかに転ばせてスクリューを出すか、立ちスクリューを成功させるかだ。上級者同士の戦いともなれば、ちょっとのミスが例え大幅に体力差があろうとも即負けだ。大野は明らかに上級者の立ち回りのそれだ。
(うれしいぜ大野。お前みたいなプレイヤーとこんなに早く勝負する事が出来るとは思わなかったぜ!)
ちょっとしたミスで命取りになる対戦。俺はそれがやりたくて対戦が好きなんだ。
大野とハルオの対戦の攻防はレベルが高かった。2ラウンドは大野がハルオの攻撃のタイミングを盗んで辛勝。3ラウンドはお互いに一歩も譲らない激しい攻防もあれば、駆け引きも高度なものであった。
互いの体力で必殺技の一撃でKOされるまで縺れた。そこでお互いにけん制を繰り返して、直ぐに飛び込まなくなった。
「うう〜スゲー緊張感」
「女の子のザンギも小僧のリュウもあと一撃で勝負が決まるぜ」
「だから互いに下手に動けねえ……」
ギャラリーもどっちが先に動くとハルオと大野の試合に夢中になっていた。
その決着は同時に動いたと思われたが、僅かに早く動いたハルオのリュウの竜巻旋風脚がザンギにヒットして勝負がついた。
『RYU WIN』
たった3ラウンドだが、それでも高レベルの戦いを制したのはハルオだった。ハルオは何とか勝利する事が出来てホッとした。
(危なかった……まさか大野がここまでやるとは思わなかった。大野が対戦経験をもっと積んでたら俺が負けてたかも知れねえ)
そう思った時に大野が俺の所にやってきた。
「……大野?」
「……(ぷく〜)」
喋りはしないが何か悔しそうな表情で俺を見ていた。たぶん負けた事が悔しんだろうと思った。
「まさか驚いたぜ。お嬢様の大野が俺と同じようにゲーセンにいるとは……」
「……」
大野は何も喋らな
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