第四章
第34話 交信の試み
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が支えてくれるらしい。
付き添いは一人でも大丈夫だったのだが、せっかくなので三人にお願いすることにした。
「気を失っているように見えても、苦しそうでなかったらそのまま支え続けてもらえると嬉しいです」
「わかった。しかしお前は虚弱体質なのか? おれにはあまりそのようには見えないが」
「うーん、なぜか以前に神社で祈ったときはダメだったんですよね。理由はわかりません」
ランバートは不思議そうな顔をしながらも、前に進んできてポジションに付いてくれた。
他の二人も後ろについてくれる。そしてクロも横まで来てくれた。
神社に、もしくは神社から繋がるどこかに、何者かがいる。
おそらくもう、間違いはないだろう。
ジメイの言っていたとおり、その何者かの声を聞いてみたい。
そしてそれが神であるならば、こちらの願いがどうやったら叶うのかを教えてもらう。
もちろん、願いは『この時代から脱出する』ことだ。
よし、いこう。
他にやり方を知らないので、また二礼二拍一礼。
鈴を鳴らし、二回おじぎをして、二回柏手を打って、もう一回おじき。
視界が少し薄暗くなった。
前と一緒だ。
ここで、前回は頭上から雷が落ちたかのような衝撃が体を駆け抜けた。
今度はどうだ。
来るか……。
来た。
電流が流れるような衝撃。だが前回よりだいぶ弱い。
頭痛もさほどではない。
そして頭の中が白っぽくなってきた。
意識が……遠のいていく…………。
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