機動戦士ガンダム
2189話
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どうかは別の話だが。
「着替えたが……これでいいのかな?」
手術着に近い服装になったギニアスが、そう言いながら姿を現す。
美形というのは、どういう格好をしていてもそれなりに様になるというが……ギニアスの場合は元々が線が細く、病弱な様子を見せている。
だからこそ、手術着のような服装でも、似合ってしまうのだろう。
「ええ、問題ないわ。後は治療ポッドの中に入ってちょうだい。その後は、中に特殊な溶液を流して、ギニアスの身体を調べて……治療が可能なら、一気に治療をするという事でいいのよね?」
「お願いします」
ギニアスではなく、妹のアイナがそう答える。
ギニアスがちょっと困ったような表情なのは……アイナに自分の言葉を奪われていると判断したからだろう。
「分かったわ。じゃあ、早速だけど入ってちょうだい。ただ、まだ彼の身体がどんな様子なのかは分からないから何とも言えないけど、場合によっては治療に数日……もしくは十日以上掛かる事もあるわよ。その辺は問題ない?」
「ええ、その辺については前もってアクセル代表に聞いてるので、アイナとノリスに任せておく事にしていますので」
ギニアスのその言葉にアイナとノリスの2人は頷く。
サハリン家の現在の当主はギニアスなんだろうが、短期間であればアイナやノリスといった面々でも仕事は可能なのだろう。
……とはいえ、サハリン家に連なる者が全員クレイドルまでやってきて、その住居やら何やらを手配する必要があるのを考えると、結構な仕事量な気もするが。
ああ、でもすぐに大勢がハワイに行くと考えれば、そっちの準備も必要になるのか?
ともあれ、ギニアスはアイナとノリスの2人に暫くサハリン家を頼むと言ってから、治療ポッドの中に入っていく。
そうしてポッドが閉じられると、早速液体が投入される。
ギニアスはそんな液体を若干驚いた様子で見ていたものの……やがてポッドの中がその液体に満たされると眠りにつく。
「さて、後はこっちでやるけど……貴方達はこれからどうするの? 別にここで待っていてもいいけど、それだとちょっと暇なんじゃない?」
「いえ、出来ればここで……」
そう言うアイナに、ノリスも無言で同意するように頷きを返す。
そんな態度を取られる事は、前もって予想していたのだろう。
レモンはそれ以上は特に何を言うでもなく、自分の仕事に戻っていく。
「じゃあ、俺はそろそろ行くぞ。アイナとノリスが何か分からない事だったり、やりたい事だったりがあるのなら、量産型Wにでも命じてくれ。もしくはコバッタでもいいけどな。ただ、言うまでもないが……妙な真似はしないようにな。ジオン公国や連邦、もしくはそれ以外の勢力だったりから、結構な数のスパイが入り込んでいる。もっとも、そういう
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