暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2189話
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使ってもいいんだが。
 もっとも、ペルソナ世界で何本かイクシールを使った俺が言うべき事じゃないが。
 ともあれ、ギニアスが提案してきたアプサラス計画。
 それが本当に実現可能なのであれば、間違いなくその基準は満たしていると言ってもいい。
 後は、レモンが宇宙線の治療を出来るかどうかといったところだが……

「俺はレモンを信頼してるからな」

 そう、告げる。
 そんな俺の言葉に、何故か横で話を聞いていたアイナの頬が赤くなる。
 ……初心な貴族のアイナには、ちょっと刺激が強すぎたか?

「あら、嬉しいわね。なら、今夜にでもそれを証明……いえ、いつも通りで十分かしら」

 続けられたレモンの言葉に、アイナの頬は更に赤くなった。
 そのようなアイナを面白そうに見ていたレモンだったが、側に控えていた量産型Wに服を持ってくるように告げる。

「まずは、貴方の現状がどのような状態なのかを調べる必要があるわ。それで、治療出来るようなら早速治療するけど……その為には、治療用のポッドに入って貰う必要があるの」

 ……正確にはあのポッドは治療用という訳ではないのだが、それを敢えて治療用と口にしているのは、ギニアスやアイナ、ノリスといった面々を不安にさせない為だろう。
 実際にあのポッドに入って治療する以上、治療ポッドという言葉も決して間違ってる訳じゃないしな。

「だから、まずは治療ポッドに入るのに相応しい服装に着替えて貰うわ。……はい、その服に着替えてちょうだい。そっちの方なら誰にも見えないから」

 量産型Wが持ってきた服をギニアスに渡し、レモンがそう告げる。
 ギニアスも、シャドウミラーの治療技術に期待を抱いているのだろう。特に何か文句を言う様子もなく、レモンに指示された方に向かう。

「レモンさん、兄の治る可能性はどのくらいでしょうか?」
「そう言われてもね。兄妹なんだから気になるのは分かるけど、まだ何も調べていない状況で治るかどうかと言われても、そう簡単には答えられないわ。でもまぁ、今よりも悪くなるということだけはないでしょうから、安心してちょうだい」

 そう告げるレモンの言葉は、いつものように気怠げな様子ではあったが……それでも、自信に満ちていた。
 実際、これまでに何人もギニアスよりも酷い状態だった連中の病気なり怪我なりを治した経験があるだけに、その言葉には強い真実味がある。
 それをアイナも感じたのだろう。数秒前までの思い詰めた表情ではなく、少しだけ力が抜けた様子を見せていた。
 ノリスがそんなアイナの様子に、笑みを浮かべて頷いている。
 ……こうして見ると、ノリスはギニアスやアイナの護衛なのではなく、むしろ親代わりといった風に見えない事もない、か?
 まぁ、そう言われて本人が納得するのか
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