機動戦士ガンダム
2189話
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MSがあってこそだしな。
生身での戦闘力という点で考えれば、普通の一般人にすぎない。
ホワイトスターで戦闘訓練を行えれば……それもエヴァに教えて貰えれば、また話も別だったのだろうが。
ともあれ、そんな風にしているうちに俺達はホワイトスターの中心部分……レモンの研究室がある場所に到着する。
前もってレモンには連絡を入れておいたので、魔法球から出てきて俺達を待ち受けていた。
「レモン。悪いな、わざわざ来て貰って」
「あら、気にしなくてもいいわよ。私とアクセルの仲で遠慮なんかしたら、それこそ怒るわよ?」
そう告げるレモンの笑みは、女らしい艶やかさを持っていた。
とはいえ、ここにいるのは俺だけではない以上、そんなレモンの表情も一瞬にしていつもの気怠げな笑みに変わる。
「さて、じゃあ行きましょうか。調べるのは……そっちの彼でいいのよね?」
「……頼みます」
ギニアスは、短くレモンにそう言って頭を下げる。
そんなギニアスの横では、アイナとノリスの2人が驚きを見せていた。
……この2人の様子を見る限り、本来ならギニアスはこうして頭を下げるといった真似をするような人物ではない、といったところか。
だが、ギニアスにとって今回の一件は、まさに藁をも掴むかのような思いといったところだ。
サハリン家を名家として存続させるというギニアスの願いは、そんな態度をギニアスに取らせる程のものなのだろう。
「ええ、任せておきなさい。完治出来るかどうかまでは、きちんと調べてみないと分からないけど、少なくても今よりはマシな状況に持っていけると思うわ。それに……」
レモンがこちらに意味ありげな視線を向けてくる。
その視線が何を意味しているのかは、それこそ考えるまでもなく明らかだ。
もしレモンの技術でもギニアスの身体を侵してる宇宙線の回復が出来ない場合、俺の持つイクシールを使ってはどうかと、そういう視線だろう。
イクシールは非常に高価な代物だ。
勿論シャドウミラーが得られる収入を考えれば、ある程度纏め買いは出来る代物ではある。
あるのだが……それでも、そうほいほいと使う訳にいかないのは、事実だ。
ネギま世界でイクシールが高価なのは、それこそ作るのに必要な材料が非常に希少だから、というのも大きい。
つまり、金を出せば幾らでも購入出来るという代物ではないのだ。
そうである以上、当然ながら数は限られる訳で……実際、シャドウミラーがイクシールを多く購入している影響で、ネギま世界でもイクシールの値段は以前より上がっているって話だし。
その辺を考えれば、ギニアスが具体的にどれくらい優秀で、ルナ・ジオンやシャドウミラーに対して貢献してくれるのかといったことを調べて、それで問題ないようならイクシールを
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