第四章
第33話 何者かの意志
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
、もっとこの時代でタイムワープがメジャーな話になっていてもよいはずだ。もちろん、そんな話はこの時代で聞いたことはない。ワープ者が多いということはないはず。
そう考えていくと、数少ないワープ者が揃って特殊技能を持っているというのは、やはりおかしいのだ。
また、技術者が飛ばされてきたところで、その技術を生かして大仕事をしてくれるとは限らない。
まったく違う仕事で一生を過ごされてしまう可能性もあるし、最悪のケースでは環境の違いに適応できず、長く生きられないということもあるかもしれない。
なのに、ヨネクラもトヨシマもしっかり自らの技術を生かし、社会に寄与している。
……そうなると。
「文明のレベルを上げたい」という何者かの意思が働き、そのために過去から技術者を一本釣りで召喚した。そして召喚された人物は、その何者かの指示に従い、動いていた――。
そのように考えるほうが、ずっと自然である。
ただこの仮説にも穴がある。
今回、何のスキルも持たない俺が召喚された理由が説明できないためだ。
……。
これはもう、召喚した張本人を特定して直接聞くしかなさそうである。
現在もっとも容疑が濃いのは「神さま」なる存在だ。
明日、国王に許可をもらって、神社へ再挑戦しよう。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ