機動戦士ガンダム
2188話
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それが魔力であるというのは、魔法を使わないギニアス達には分からなかった筈だ。
それでも俺が何らかの行動をしたというのは分かったのか、ギニアスは俺の言葉通り落ち着いた様子を見せる。
……2人の護衛たるノリスは一瞬動こうとしたが、結局動く様子を見せなかった。
恐らく自分達に危害を加えるのではなく、本当に落ち着かせる為の行動だと、そう理解していたのだろう。
「シャドウミラーの技術は出さないが、今のルナ・ジオンにはMIP社、ジオニック社、ツィマッド社、もしくは連邦の科学者、技術者、研究者といった様々な者達が集まっている。それに、ツィマッド社からは近々ヅダを設計したチームも来る事になっている。……まぁ、こっちはヅダの改修作業の方を優先させるだろうが」
「ヅダ? それは、あの……ザクと争った?」
技術者だけあって、ギニアスもヅダについては当然のように知っていたらしい。
「ああ、そのヅダだ。色々と危なっかしいMSだが、純粋な性能だけで考えればザクよりも高性能なMSがヅダだ。……宇宙空間限定だけどな。そんなヅダを設計した連中がやってくるんだから、アプサラスの開発にも弾みが付くだろう」
「ええ。正直……そこまでして貰えるとは、思えませんでした」
「それと、だ。ジャブロー攻略を意図していたのなら、当然そのMAは地球で使うのを想定してるんだよな? なら、ハワイ諸島の方にお前達の為に研究施設を用意しよう。ああ、勿論ルナ・ジオン側が許可をすれば、の話だけど」
その言葉はギニアスにとっても意外だったのか、驚きの視線をこちらに向けてくる。
「本当ですか?」
「ああ。基地の建設に関しても、メギロートやバッタ、コバッタ、量産型Wを使えば、半月もせずにある程度は形になる筈だ」
HLVの打ち上げ施設をあの短時間で作った無人機の群れだ。
それこそ研究施設を作るのも、そこまで時間は掛からないだろう。
それに何より、アプサラス計画で開発するMAは、地球で使うのを前提としている。
そうである以上、当然ながらその開発は地球上で行うのが最善だ。
……シミュレータだけでアプサラス開発計画を進めれば、それこそドップの二の舞になりかねないし。
そして、現時点でルナ・ジオンとシャドウミラーが占拠している地球上の拠点はハワイだけである以上、当然のようにアプサラス開発計画をどこでやるのかと言われれば、それはハワイしか選択肢はない。
まさか、連邦軍やジオン軍の制圧している場所に研究施設を作る訳にもいかないし。
もっとも、最終的には地球上だけではなく、宇宙でもアプサラスを使えるようにして欲しいというのが、俺の正直な気持ちなのだが。
「そこで、お前は思う存分アプサラスについて研究してくれ」
「……おお……」
感動の
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