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戦国異伝供書
第十三話 青と赤と黒とその五
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ちらも北ノ庄に城がほぼ出来た」
 北の備えのその城がというのだ。
「しかも加賀にもな」
「城を築いているので」
「備えは出来ておる、そうそう攻め入らせぬしな」
「殿ご自身も」
「武田家を退けたならな」
 その後のこともだ、信長は既に考えているのだ。それでここでも言うのだ。
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