第四幕その五
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「元々軍隊からはじまってるしね」
「だからどの国の軍隊でもやってるんですね」
「ええ、それでね」
さらにお話するアンでした。
「オズの国にもあるし」
「この国にも」
「それでチェスや将棋は戦いだから」
それを駒で行うゲームだからだというのです。
「音楽はグラスバンドなのね」
「あっ、そうですね」
「チェスも将棋も戦いですね」
「互いに駒を取り合う」
「そうしたゲームですし」
「実際に戦っていますね」
「だからね」
それでというのです。
「音楽もね」
「軍隊に絶対にあるグラスバンドですね」
「こちらの音楽に成るんですね」
「この国にも音楽があって」
「それで、ですね」
「その音楽はグラスバンドですね」
「そうなるのね、納得したわ」
見れば一行の横をそのグラスバンドのチームが横切りました、中国の将棋の駒達がそれぞれ楽器を演奏しつつ行進しています。
「実際に駒の人達が演奏してるし」
「あれは中国の将棋の駒の人達ね」
エリカもその駒達を見て言います。
「紛れもなくそうね」
「そうね、確かに」
「ええ、それとね」
「それと?」
「いや、グラスバンドはどの国にもあるけれど」
それでもというのです。
「オズの国でも」
「外の世界もそうで」
「それで中国の将棋の人達もね」
「グラスバンドをしているのね」
「そうなのね」
「これだと日本の将棋の駒の人達もグラスバンドしてそうね」
「そうよね、オーケストラだって」
軍隊にはこちらもあるのです。
「それもね」
「ありそうね」
「それじゃあね」
二人でお話してです、そしてでした。
皆はグラスバンドの一団が通り過ぎてからさらに先に行きました、すると今度は先程お話した通りにでした。
日本の将棋の駒達がオーケストラを演奏していました、指揮者は王将の駒が行っています。ですが。
その駒達を見てです、アンは言いました。
「王将と玉将の駒があることはね」
「将棋特徴ですね」
「日本の将棋の」
「どちらも同じなんですよね」
「字が少しだけ違いますが」
「それでも何もかもが同じなんですよね」
「そうなのよね、私最初はね」
こう五人に言うのでした。
「そのことがわからなくて」
「それで、ですか」
「戸惑われたんですか」
「どうして王将と玉将があるのか」
「別の駒だと思われたんですか」
「全く別のものって」
「そう思ってたの」
実際にというのです。
「これがね」
「私もよ、本当にね」
エリカもでした。
「何で違うのかって思ったわ」
「そうよね、けれど聞いてみたらね」
「全部一緒で」
「そうよね」
それがというのです。
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