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なんか異世界に勇者として召喚されたけどこのメンバーなら余裕
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気で子供が欲しい」

「何をやらかして世論に振り回されたのかは知らんが、ロリコン扱いって。いや、本人が納得してるんなら別に構わないことだな、うん。よし、逆にヘタレと鈍感野郎は挙手」

誰も挙げないと思ったのだが、防人が恐る恐る上げる。自分から言い出すということはヘタレか。

「あ〜、よし、相談に乗ってやるから話せ。素面が無理だと言うならビールならあるぞ」

ビールのタンクとキンキンに冷えたグラスを取り出して並々と注いで渡す。防人はそれを一気に煽る。おかわりを注いでやり、3杯飲んだところでゆっくりと語る。おっちゃんも同じように2杯ほど引っ掛ける。

「学生時代から、傍で彼女を守ってきた。おそらくだが、皆波乱万丈だったと思う。オレもその類なのだが、彼女は騒乱から一歩離れた位置にいたおかげで安定していてな。同期のとある男とは異なり、ぬるま湯に浸かっている感じで過ごしてきた」

「ああ、なるほど。大体理解した。ぬるま湯は気持ち良いからな。変えたくないんだろう?うん、だからそれに対する答えはこれしかない。動いて後悔するか、動かずに後悔するかだ。どっちがオススメとも言えない。答えは自分の中にしかないからな。無責任なことしか言えないが、その人の隣に自分以外の男がいて、自分には向けてくれない女の顔をその男にだけ見せている。それに耐えられるかどうかだ」

防人よりも何故かジャックが何かを思いつめている。鈍感野郎だったか。それでも何となく気付き始めているようだ。ちょっと期待しておこう。

「おっちゃんは動かずに後悔した。交通事故であっさり逝っちまったからな。全然そんなつもりはなかったんだけどな、死んで初めて気づいた。きっついぞ、数年間悩まされた。死靈術で強引に現世に留めようか、あるいは器を用意してそれに取り憑かせようか。悩んだ結果、また何も出来ずにどうすることも出来なくなった。それからだな、動ける時に動くと。動きながら悩めと。そう誓って、女性に囲まれて種馬生活だよ!!」

何処で間違ったオレの人生!!

「だけどな、納得だけは出来る。悪いことが起ころうが、自分の責任だからな。自分のケツは自分で拭く。そう思えて動き続けれるからな。今の関係が崩れるのが怖い?良い方向に、この場合付き合ったりすることになったとしても関係は崩れてるんだよ。それにその女性との関係にしか目が向いていないようだが、周りとはどうだ?お前のことを思っている他の女性がいるかも知れない。その女性を他の男が狙っているかもしれない。そいつとの関係は?心当たりがあるだろう」

「それは、ある」

「だったら、あとは勇気を出して一歩踏み込むしかない。関係が崩れたなら、また築きあげればいい。消滅しない限り、諦めなければ何度だってやり直せる」

「やり直せる、か。そうだな、確か
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