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なんか異世界に勇者として召喚されたけどこのメンバーなら余裕
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影をくぐり抜けるとそこは下級霊たちのパーティー会場だった。

「中々趣のある城下町だねぇ」

「そんなわけないじゃないですか!!少し離れている間にこんなことになるなんて」

重臣の中に裏切り者か、あるいは入れ替わられてる奴が居るんだろうな。やれやれ、これは大仕事になるな。リアンと十束とゼオンと九十九は気付いているな。ここらへんは経験がものを言う世界だからな。

「誰かゴーストバスターズに電話しろよ」

「はいこちらゴーストバスターズ、ただいま現場に出ております。ゴースト共の断末魔の後にメッセージをどうぞ」

「ギャアアア!!」

リアンとジンの二人が合わせてくれる。

「うん、打ち合わせもなく素で合わせてくれておっちゃん嬉しいよ。で、なんなのこのパーティーは?お盆か?ハロウィンか?」

「どっちもあの世から幽霊と言うかそっち系が戻ってくるイベントだけど、それにしては悪霊が多いな。大方地脈から流れてきたのを掬い上げる術式でもあるのだろう。これ以上悪化しないように、地脈の浄化をやる」

「どっちが上流だ?掬い上げる術式なら上流側に、塞き止める形なら下流に仕掛けられてるはずだ」

「左手の方から右手前に向かって流れてるよ。ああ、あった、城壁内に地脈に触れてる部分がある」

おっちゃんには地脈の解析はできないのだが掬い上げる術式の方なら心当たりがある。一応確認しておきたいんだが、この手の場合、霊を祓わないと更に面倒な事態を巻き起こすことになる。

「なら、制圧組と除霊組、護衛組で分けるしかないな。除霊できる奴」

少ない。おっちゃんとリアンと十束のみだ。音撃棒はおっちゃんと同じで草臥れてるし、音叉剣も予備がない。三人で城下町全体を浄化しなければならないか。まあ、除霊もエキスパートだ。この二人が一緒なら余裕で出来るはずだ。

「制圧組はオレが率いるよ。レンジャー職だしな。ゼオンと一誠も手伝ってくれ。生け捕りにする。残りは護衛だな」

ジンが制圧組をやってくれるのか。それは助かるわ。いっつもおっちゃんが2つとも同時進行とかザラだったから。おっちゃん、人間だったのに魔王とか熾天使より働いてたから。堕天使総督も多い方だったけど、おっちゃん多角経営のやり過ぎの自業自得だったから。

飲み会と言うなの愚痴の言い合いをやると毎回いつの間にか薬を盛られて潰されて違う相手にお持ち帰りされるんだもん。休む暇なく搾り取られてボロボロな状態で仕事が通常だったから。

「何を泣いておられるのですか?」

「おっちゃんの周り、頭が良いだけの馬鹿とか、能力があっても空気が読めない馬鹿とか、きちんと指示を出さないと動けないのとかばっかりだったから、さらっと分担が出来てやるべきことが理解できてるメンバーに恵ま
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