機動戦士ガンダム
2187話
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で。……アクセル代表も知っての通り、連邦軍の本部たる南米のジャブローは厚い岩盤によって鉄壁の防御力を誇っています。アプサラス計画で開発しようとしてるMAは、戦艦級……いえ、それよりも強力な威力を発揮するメガ粒子砲を装備した飛行型MAにて、ジャブローを直接叩く、という物を開発する予定のものです」
「……また、随分と無茶というか、難しそうな物を」
「本来なら、アプサラスの完成によってサハリン家の復興を……と、そう思っていたのですが……」
この言葉は、最後まで聞かなくても理解出来た。
恐らく夢物語、もしくは技術的な問題で実行出来ないとジオン軍上層部に……もしくはジオン公国上層部に判断されたのあろう。
あるいは、資源的な問題もあるか。
そんなMAを作ろうとするのであれば、当然大量の資源を必要とする。
突撃機動軍の本拠地たるグラナダを俺に落とされ、その時に受けた被害……パイロットの命は助かったものの、軍艦や戦闘機、MSといった物の多くは破壊されてしまった。
パイロットの命は助かっても、そのパイロットが使う兵器が残っていなければ意味はない。
それらを再生産する為には、当然のように多くの資源を必要とする。
俺達に譲渡するドロス級、グワジン級の件もあるので、そちらも出来るだけ早く建造する必要がある。
幾らジオン軍がオデッサを占拠し、ルナ・ジオン経由でシャドウミラーから資源を安く購入しているとはいえ、ジオン公国に余裕というものは殆どない。
「却下された、と。そういう事か」
「はい。であれば、ジオン・ズム・ダイクンのご息女であるアルテイシア様がいるルナ・ジオンならばと、そう思ったのです」
「……なるほど」
俺はギニアスの言葉に頷きを返すのだった。
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