機動戦士ガンダム
2187話
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してルルーがわざわざ俺に会いに来たという事は、それが大きな意味を持つという事なのだろう。
実際、ルルーもそういう事を仄めかしているし。
「分かった、会おう。で、場所は?」
「政庁の方でお待ちして貰っています」
その言葉に頷き、俺はルルーと共にその待っているという者がいる部屋に向かうのだった。
「アクセル代表、お目に掛かれて光栄です」
部屋の中に入った俺を待っていたのは、3人の男女。
その中の1人……3人の中でも真ん中に立っていて俺に話し掛けてきた。恐らく3人の中でも主導的な立場に立っているのだろう男が、笑みを浮かべて俺の方に近づいてくる。
線が細く、顔立ちは整っている。いわば、学者肌の男と思しき人物。
ちなみに残りの2人のうち、女の方は男と顔立ちに似たものがあるようだから、妹か……もしくは血縁者といったところか。
そして最後の1人は、いかにも武人といった……ガトーにどこか似ている雰囲気を持ってる男だ。
恐らくこの男は2人の護衛役といったところだろう。
ちなみにルルーは、仕事があるという事で部屋の前でさっさと自分の仕事に戻っていった。……ルルーらしいが。
「ああ、そう言って貰えて何よりだ。……それで、俺に会いたいという事だったが?」
「はい。私はギニアス・サハリン。こちらは妹のアイナ・サハリン。そして私の護衛のノリス・パッカードと言います」
ギニアスと名乗った男の言葉に、アイナとノリスと紹介された2人が頭を下げる。
アイナの方はその仕草が洗練されているのを見る限り、恐らく相応の家で育ったのだろう。
ノリスという人物も、その辺の家でそう簡単に雇えるような男ではないようだし。
そして何より……
「サハリン? 確か、ジオン公国にはサハリン家ってのはあったと思うが……そのサハリン家か?」
ジオン公国には、幾つもの名家と呼ばれる家がある。
それこそ、ラル家とかはそんな感じだし、カーウィン家もそうだ。
だが、当然ながら名家と言っても順風満帆という訳ではないのは、ラル家やカーウィン家の現在の状況を見れば明らかだろう。
そうである以上、当然の話だが没落する可能性もある。
……こうして俺に会いに来たという事はサハリン家もそちらに属するのか?
「はい。サハリン家はジオンの中でも有数の名家でした。ですが……それも、過去の話です。現在のサハリン家は……」
そう言い、首を横に振るギニアス。
没落しつつある現在のサハリン家をどうにかしたいと思ってここまで来た……という事か?
けど、商売はしているものの、基本的にルナ・ジオンとジオン公国は敵対している状況だ。
そんな中で、クレイドルまでやって来て……ましてや、ルナ・ジオンではなくシャド
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