機動戦士ガンダム
2186話
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犠牲を出しつつ、幾度か勝利してるようだったが。
ともあれ、そんな風に忙しいジオン公国や連邦とは異なり……
「これが、リーブラか。素晴らしい。まるで、スペースノイドの精神が……いや、アルテイシア様の精神がそのまま形をなしたかのような優美さだ」
リーブラの外見を見て、ガトーが感嘆しながら呟く。
いや、アルテイシア……セイラの魂が形になったようなって、一体どういう形だよ。
もしセイラが今のガトーの言葉を聞いても、恐らくは喜んだりしないような気がする。
それに、このリーブラにしろ、バルジやニヴルヘイムにしろ、それらの開発にルナ・ジオンやセイラが関わっていたという事はない。
そんな状況で自分の精神が形になったようだと言われても……正直、苦笑を浮かべるのが精々といったところだろう。
「まぁ、姫様の精神が形になったのかどうかはともかく、このような機動要塞があるのであれば、連邦軍もジオン軍も迂闊に攻めてくるような事は出来ないであろう」
ガトーの言葉に苦笑を浮かべつつも、ラルが同意する。
実際、月の周辺にこんな機動要塞が3つも存在しているという時点で、よからぬ事を考えていても、そう簡単に近寄ってくるような真似は出来ない。
それこそ、艦隊を率いてやってきても、遠くから放たれる大規模な砲撃によって、あっさりとその艦隊は消滅してしまうだろう。
また、一撃で消滅させられないように分散してリーブラに近寄ってきても、それこそリーブラから出撃したメギロートやバッタ、シャドウといった戦力がその分散した敵を各個撃破出来る。
何より、こっちから攻撃をするのは無人機だ。……一応量産型Wは人造人間という形なので、無人機という表現は相応しくないのかもしれないが、それでも自我の類がなく、いつでも好きな時に製造出来るのを思えば、アンドロイド的な扱いでもおかしくはない。
だからこそ、そのような無人機と戦っている敵に対しても、纏めて攻撃が出来る訳だ。
「けど、月がここまで頑丈な守りに固められてしまったら……あたし達の出番は、一体いつになるんだろうね」
扇子で口元を隠しながら、シーマが呟く。
そのシーマの言葉に、皆が興味深そうな視線を俺に向けてくる。
「あー、そうだな。取りあえずこのリーブラを始めとして月の周辺で大規模な戦闘になる事は、恐らく今のところはそこまで心配する必要はないな」
「グラナダの方は大丈夫なのか?」
ガイアのその言葉に、俺は当然と頷きを返す。
「問題ない。グラナダの方で何か動きがあれば、それこそすぐにでもこっちに連絡が来る筈だ」
現在のグラナダは突撃機動軍の本拠地という扱いになってはいるが、当然のように以前と同様……という訳ではない。
コバッタや量産型Wといった存在が入り込ん
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