第三章
第32話 絆の再始動
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
すまぬ。言い忘れていた。報告では、少し離れたところに一時的に隠れられる地下室はあったのだが、抜け道はなかったらしいぞ。
どうも、暗殺者はヤハラ経由で余のスケジュールを掴み、あの場にタイミングよくあらわれただけのようだ。あの場所自体がどこかとつながっていたわけではなかった」
「となると、本当に今のところは手がかりゼロだと思います」
「そうか……。まあでも、手がかりがなくてもやるしかないな。全土に手紙を出して情報収集にあたらせよう」
国王が「あとは……」と言って考え込む。
頭をフル稼働させているのだろう。
「そうだ、リク。他にも城に敵組織のスパイは混じっていると思うか?」
「うーん……。それはヤハラが何も言っていなかったので、なんとも言えませんが。範囲を城の外、首都まで広げれば、まだ他にいる可能性はありそうです」
「普通の人間と敵組織の人間を見分ける方法などは、あるのだろうか?」
「難しいでしょうね。強いて言えば『色が白いこと』ですが」
「冤罪がたくさん出そうだな」
「ですね。クロも捕まって火あぶりの刑になりそうです」
クロのほうを見たら、睨まれた。
怖。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ