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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
旅は道連れ
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不思議ですね…」
ウルフとハツキがそれぞれ感想を述べる…
2人にとって、先程のボーデンと名乗る冒険者をいとも容易く倒したリュカは、羨望の的なのだ。

「あんまここと変わんないよ!」
「じゃぁアンタ職業は決まってないのか!?以前は何してたんだ?」
さぞ立派で高名な戦士なのだろうと思い、ウルフはしつこい程に知りたがる。

「うん。以前は王様でした」
「アンタ馬鹿なのか?そう言う冗談は面白くないんだよ!」
しかしリュカの答えは、期待していた物とは違い、落胆を露わにする。

「さっきから気になってたんだけどさぁ…止めてくれない!それ…」
「え!?何?」
「僕、きっと多分ウルフより年上のはずだと思うんだよね」
「自身持ってくれ、100%年上だから」
「うん。じゃぁ、『アンタ』って呼ぶの止めて!僕『リュカ』って名前があるからさ!」
「あ!ごめんなさい。リュカさん!」
慌てて謝罪をするウルフに、怒る風でもなく優しく微笑み頭を撫でるリュカ…

しかし、ゆったりとした雰囲気は長続きはしない!
アルル達の前に3匹のモンスターが立ちふさがる。
青く半透明なゼリー状のモンスター…スライムである!

アルルは直ぐさま銅の剣を抜き放ち1匹のスライムAへと斬りかかる!
ハツキは手にしたこん棒を振りかぶり、飛びかかってきたスライムB目掛け打ち下ろす!
ウルフはメラを唱え、スライムCへ打ち放つ…が、命中したもののトドメは刺せず、スライムCは手近にいたアルルへ襲いかかる!

スライムAを倒したばかりのアルルは隙だらけで、スライムCの攻撃をまともに食らってしまった!
「きゃ!!」
とは言え多少はメラが効いてたらしく、スライムCの攻撃は大事には至らず、アルルは手の甲を擦り剥いただけで即座に体勢を立て直した。

そして一閃!
最後のスライムをアルルは倒し戦闘は終了する。
「アルルさん!大丈夫!」
ハツキは慌てて近寄りホイミを唱えて傷を癒した。
「ありがとう、ハツキ」
「ごめん!俺がメラをもっとしっかり当てていれば…」
ウルフは申し訳無さそうにアルルに近付き謝罪する。
「そんな事ないよ。ウルフのメラはちゃんと当たってたわよ!あのスライムがタフだっただけよ!気にしないの!こうやってチームプレイで倒したんだから!」
みんな互いの健闘を称えあっている…一人を除いて。

「リュカさん…何やってんの?」
倒したスライムが消え去った跡に落ちてあるゴールドを拾い集めリュカは爽やかな笑顔で報告する。
「スライム3匹で6ゴールド!僕の居た世界より倍だよ!」
戦闘に参加せずゴールドを広い漁るリュカに、何も言えなくなる3人であった…




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