機動戦士ガンダム
2185話
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発中なんだから、そこに全く違う技術が関わってくると、色々と困るんじゃないか?」
ゴップはMSの開発を肯定も否定もしていないが、ゲラートからの情報で南米付近にザクの姿を確認しているというのを得ている以上、連邦軍がMSを開発しているのは確実だった。
……ルリとラピスのハッキングによっても、その辺りの情報は色々と入手出来ていたりするし。
革新的な部分の情報は何も入手出来ず、関係ない場所から情報の欠片のみを何とか入手しているというのが、正確なところなのだが。
「さて、何の事を言ってるのか、儂には分かりませんな」
とぼけるゴップ。
まぁ、ゴップの立場としてはそう言うしかないのだろうが。
「そうか? じゃあ、まぁ、そういう事にしておくか。……そのうち、はっきりするだろうし」
連邦軍がMSを開発したからといって、それをすぐに使いこなせるとは思えない。
ジオン軍から投降したパイロットが操縦技術を教えたりもするだろうが、それでもやはり実践を経験させるというのは色々な意味で大きいのだ。
そして、連邦軍が開発中のMSは、間違いなくザクよりも性能の高い機体の筈。
そもそも、ジオンのザクを倒す為に開発しているのが連邦軍のMSである以上、その辺りは絶対の筈だった。
元々、連邦は純粋な国力だけで考えれば、ジオン軍の30倍以上ある。
……まぁ、独立戦争が始まってから今まで、連邦軍……いや、連邦政府が受けてきた被害を思えば、その国力差は以前よりも間違いなく縮まっているだろうが。
それでも、元々が30倍もあった国力差を考えれば、どうしたって連邦の方が高い技術を持っていてもおかしくはない。
そんな連邦軍の開発したMSが……それも対ザクを念頭において開発されたMSの性能が低い筈はなかった。
問題なのは、いつどこで連邦軍の新型MSが実戦デビューするかだが……この辺はルリやラピスのハッキングで情報を得るしかないだろうな。
ただ、この件も当然ながらコンピュータに情報を入力しないという手段を使われる可能性があった。
スタンドアローンのコンピュータだろうが、ルリやラピスは俺には理解出来ないような手段を使って侵入は出来る。
だが、そもそもコンピュータに情報が保存されていないのであれば、幾らルリやラピスが凄腕のハッカーであっても、情報を入手する事は出来ない。
「そうですね。私もいずれ連邦軍のMSを自分の目で確認する事が出来るように、楽しみにしています」
ジェーンも俺の言葉に乗るようにして、そう告げる。
ゴップの方は……残念ながらと言うべきか、当然と言うべきか、表情を全く表に出していない。
この辺りの判断力というか、図太さというか、そういうのはさすがだな。
「話を変えますか。実は儂はクレイドルの
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