機動戦士ガンダム
2185話
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に置いたという訳ではない。
いや、端から見ればそのように見えるのかもしれないが、今まで何人もが量産型Wやバッタ、コバッタによってテロ行為を起こそうとして逮捕されている。
そのような状況を思えば、ハワイも決して万全という訳ではない。
そんな場所で連邦軍に妙な動きをされれば、それだけでどうにかなる……という訳ではないが、大きな被害を受けるのは確実だ。
出来ればそんな事は避けたいというのが、俺の正直なところだったし、ルナ・ジオン側にしても当然だろう。
実際、ゴップは俺の説明を聞いてその眠そうな顔を顰める。
「ふーむ。コバッタ同士で通信しているのだけはいいですが、それが他国に漏れてしまうというのは痛いですな」
「だろう? ましてや、コバッタは色々な作業を行える。その中にはコンピュータに接触する機会もあるし、そこまでしなくてもコバッタの近くで話をするような奴もいるかもしれない」
このうち、後者が意外と馬鹿にならなかったりする。
これが量産型Wであれば、人型だから警戒心も持てるんだろうが……コバッタは下手に人型ではない分、警戒心を抱けずに思わず重要な情報を口に出してしまう事もある。
実際、クレイドルではそんな理由で捕まったスパイや工作員がそれなりの人数いるのだ。
元々コバッタは、それなりに愛らしいというか、リラックス出来る姿をしている。
……まぁ、ナデシコ世界の人間にしてみれば、バッタやコバッタといった存在に愛らしさを感じろという方が無理だろうが。
ただ、それはあくまでも木連との戦いを覚えているからであって、例えばオーブを始めとして様々な世界で好まれているメギロートを、OGs世界の人間は忌み嫌うだろうというのと同じようなものだ。
「む。そうか」
ゴップが短くそう言ったのは、俺が考えていた事……クレイドルに潜入させたスパイや工作員といった面々が捕まった理由について理解したからだろう。
連邦としては、少しでも情報を集める為にその手の者達を派遣するのは当然だったのだろうが……その当然の行為によって、何人もが帰らぬ人となったのだから、思うところはあるだろう。
もっとも、捕まったスパイとかは農作業に従事させられているだけで、別に死んだとかそういう訳ではないのだが。
「そんな訳で、コバッタを使うというのはお勧めしない」
そう告げると、ゴップは残念そうにしながらもそれ以上は何も言わない。
ゴップにしてみれば、今の言葉は色々と重いものがあったといったところか。
「なるほど。では、コバッタというのは諦めるとしましょう。ジオン軍の行動によって多くの者が命を落とし、今の連邦軍にはどうしても人手が足りないのだが」
憂鬱そうに呟くゴップだったが、実際にはそこまで人が足りないという事は、間
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