1部 稀有な人生の始まり
2章 妖狐
魔窟 さざなみ女子寮〜朝の惨事電話
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だ、もしよかったらサインをもらえるか?」
「うれしいわ〜、名前聴いても良い?」
「忍だ!言ってももわからんな、月村忍だ!」
「忍ちゃんか、元気にしとるん、相変わらず恭也君と仲いいんか?」
「世間狭すぎだろ!」
「そんなに怒ってると成長止まるで!忍ちゃんなら、今日新発売のCDもつけてプレゼントするわ」
「・・・」
「どないしたん」
「やばっ・・・すごくヤバイ・・・」
「そうしたんだ坊主!」
「すごくヤバそうな顔してるね、今更だけど、家の人に無断で来たことを思い出してやばいとか思ってないよね」
「リスティ、人の思考を読むな、その通りだよ、あ〜バックレたくなってきた!」
「なんだ横着無人の坊主が何を焦ってるんだ」
「厄介なんだよ!」
「でも綾君、おうちの方を心配させるのは良くないと思いますよ」
「愛さん、言いたいことはわかりますが・・・」
「知佳です。お久しぶりです。忍さんいらっしゃいますか?」
知佳さん何を?
「忍さんですか?ご無沙汰してます。今綾君家にいますけれど、変わります?」
えっと・・・
「はい綾君」
すごい笑顔で俺に知佳さんのスマホを渡された。
「えっと・・・おはようです忍・・・さん」
「忍さんじゃないわよね、綾、何そんな時にさん付けをするのかしら」
「そうそういまSEENAさんから忍さんにサイン付きのCDをもらったから」
「本当に、私がSEENAさんのファンってよく覚えていたわね・・・違うわよ!・・・ちょっとすずか・・・」
「綾・・・君」
「すずかさん・・・」
ヤバイ・・・ヤバイ俺の危険信号がかなり鳴ってる
「どうしたのかな?私をさん付けで呼ぶなんて?イケないことをした自覚あるのかな」
「イエス・マム」
俺は直立不動の姿勢でそう答えた
「ねえ、綾君家にいるのは嫌なの?」
「違うって、すずかの家にいるのは苦じゃねえって、本当に」
「ここ最近夜出てるよね、なんでかな」
「学校が窮屈なだけだ!すずかには言っただろう。俺が生前の記憶を持ってるって、だっから息抜きにお酒を呑もうかなって・・・」
「知ってるよ、でも」
「そのおかげでな、神咲の危機を救って、ゴタゴタがあったけど、ここでご飯食べてたんだよ」
「今から迎えに行くから」
「すずか、今から学校だろ!」
「それは綾君もだよね」
「行かないっていう道は」
「来なくても良いけれど、私もだけど、アリサちゃんやなのはちゃんも心配してたよ」
「わかった、行きます、行かせてもらいます!」
「んじゃ迎えに行くから、どこにも行っちゃいやだからね」
「了
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