いい加減に終われネタ集
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から。そういう訳だから……悪ぃ、あと頼んだ」
「ふん、猛烈に断りたいんだが?お前は結構そういうところがあるよ。面倒くさいことを俺に押し付けて、自分はどっかに享楽に出かけてる」
「あっはは、そういう性分なもんで。なに、そんな俺と知ってて友達になったんだろ?」
「……てめぇなんぞ絶交だ、なんて言わねえぞ」
オーネストはアズがもう全ての覚悟を決めて、後悔のない選択をしたことを悟っていました。だから呼び止めはしませんでした。
『厭だ!厭だ厭だ厭だ厭だ厭だッ!!あれだけ時間をかけたのに!!まだ何一つ成し遂げられていないのに!!こんなにも世界を、人を愛しているのにッ!!何故、何故だ!!どうしてみんな負ける!?どうして自分から愛を捨てる!?どうして救済が救済であると分かっていて踏み躙るッ!!』
「まぁまぁ、落ち着けよおこちゃま。あちら側も結構いい所だし、嫌なら神の座捨てて、街頭演説でもがんばれよ」
『やめろ、厭だ……厭だぁぁぁぁああああああああああああああああああああッ!!!』
絶叫するアフラマズダを押さえつけたアズの姿が少しずつ透けていきます。
と、オーネストが口を開きました。
「言うだけ言って逃げられると思うんじゃねえぞ。あの世だろうが異世界だろうが、俺もメリージアも時空の果てまで追いかけて連れ戻してやるからな」
「……うん、わかった。ジジイになってもずっと待ってる」
「そんなに時間かけるか。長くて5年だ」
アズはあちら側の世界に戻り、両足欠損、右目欠損、全身傷だらけの状態ながら奇跡的に生き残り、治療を担当した医者を驚愕させます。その背中には、まるで刺青のように見える痣が微かに残ったまま。
意識を取り戻したアズ――本名、九宮出流は、オラリオでの事を思い出してか自分の命と真剣に向き合って生きていく道を選び、サイバネティクスエンジニアを目指して勉強を始めます。死んでもいいやなどと言わず、周囲とのつながりを大事にし、その片手間でパラリンピックに参加してメダルを量産しながら。
オーネストはオラリオを再構成すべく様々な神、ギルドと手を組んですぐさまオラリオという街を再構成。三か月足らずで復興し、世界最大の欲望の街は復活しました。
また、この件によってダンジョンの主である「魔王」は地上の神を間接的にとはいえ守ったことを認められます。魔王はもともと神に虐げられた精霊が神に匹敵する力を得た存在。神の謝罪とその存在を認めることを、魔王は一応受け入れました。
ただ、魔王は神を許した訳でもないし自らが神の座に座ることもしませんでした。ただ、好きにさせてもらうとだけ言いました。魔王はアズとその親友オーネストは信じていても、他を信じた訳ではありません。ただ、ほんの少しだけ人に興味が湧いた魔王
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