いい加減に終われネタ集
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法則に引き摺られて肉体を構成。「ない」ものが「ある」ものになったと思われます。
しかし、ここでアズ本来の肉体が生きていることが話を拗らせました。その結果、アズはあちらと向こうと意識が連続したままになり、肉体と魂の線が世界の壁を越えて繋がったままになります。もしこちら側でアズが死ねば、かりそめの肉体が崩壊してあちら側の体にアズが戻って終わりです。そしてこうなると、こちら側からあちら側への干渉は不可能になります。
これは黒竜編でオーネストがアズの意識を取り戻すために「弁」がどうこう言っていた部分です。アズが自分の魂を手繰って垣間見た場面、死に瀕したときに会った誰かは、あちら側のアズの肉体に意識が一瞬戻っていたからです。
ともかく、アズはあちら側の人間でありながらこちら側に来ました。しかしアズの魂の法則は半分オラリオ、そしてもう半分があちら側。そして生きている以上は対極にある死から逃れられない。よってあちら側の死、アズだけの死である『死望忌願』は逆転的にこちらでは物理的な力を持つものとなりました。
「――待って!それじゃ、アフラマズダの儀式とやらは!!」
「奴は気付いたんだろう。あちら側に神なき世界があることを。そして神なき世界で生まれた法則は、こちらの神々を殺しうることを」
神に対する決定的な戦力。それが、現れる可能性をオーネストは説きました。
「これは俺の想像だが、恐らくアズはあちら側にいた頃から少なからず死に近い側の精神を持っていたんだろう。だから奴のあれは『死望忌願』となった。だったらアズ以外の奴が同じことをすれば、『死望忌願』とはもっと違うものが出てくるんじゃないか?」
――もしかしたら、『死望忌願』以上に厄介な何かが。
オーネストはついにチクシュルーヴの最深部に辿り着きますが、そこには予想通り意識のないアズが囚われていました。そしてその前に立つのはアフラ・マズダ。彼は儀式を成功させ、その身に『死望忌願』と同じ概念存在、『存在意義』を身に宿していました。
レゾンデートルの姿は死神然としたデストルドウと正反対の直線的で無駄を削ぎ落された、ロボット感のある姿。それはアズの中にある『あちら側』にアフラマズダの持つ『絶対の裁定者』という現実では形になり得ないものを投影した結果でした。
オーネストの人生の全てを知っているアフラマズダはオーネストに様々な声を投げかけますが、オーネストは最早彼の事などどうでもいいとばかりに躊躇いなく殺しにかかります。笑みを崩さず迎撃するアフラマズダ。神の力や武器を全力で使いこなして攻めるオーネストですが、レゾンデートルの内包する「絶対性」という法則に阻まれて決定打を撃ち込めません。
更に、戦闘でレゾンデートルの力が振るわれる程に
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