第三章
第30話 戦闘
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そう言うと、カイルは駆け足で向かった。
指示としては言葉足らずだが、あの国王は頭がキレる。「ヤハラがスパイだった」という事実だけを伝えれば、すぐに必要な措置をとるだろう。
むしろ、俺が見えないこともたくさんピックアップして処理するに違いない。
これでもう、緊急で手を打たないといけないことはないと思う。
「クロ、いるか……」
「ここにいる」
担架の上からでは見えないが、すぐ横についてくれていたようだ。
「お前は……ケガは……なかったか……」
「ない」
「そうだ……なんで院長の実家の場所を……知って……いたんだ? しかも俺が……どこで……何をしているか……わからないのに……なんで助けを呼べ――」
「その説明は後だ」
「ああ……わかった。クロ……ありが――」
「喋りすぎだ。悪化する。寝ろ」
クロに怒られたので、黙ることにした。
あ……ちょうど意識も…………。
……。
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