機動戦士ガンダム
2184話
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建国1ヶ月しか経っていないのに、これだけの戦果を得たというのは、正直凄いと思う。
もっとも、その戦果の多くはシャドウミラーの協力があっての事だというのは、俺も理解しているのだが。
ともあれ、ルナ・ジオンはこの1ヶ月の間でかなり激しく動いてている。
にも関わらず、もっと大きく動いて欲しいというゴップの言葉は、言ってみればルナ・ジオンをジオン公国にぶつけたいと、そういう事なのだろう。
ジェーンの方も、それが分かっているからしっかりと釘を刺しながら断っていると。
「それに、ジオン公国とは現在戦争中ではありますが、同時に商売相手でもあります」
「商売相手?」
「ええ、資源の類をある程度安値で売っていますから」
「……それは、本当かね?」
ジェーンの言葉に、ゴップの声が一段低くなる。
ん? この様子からすると、もしかしてその辺は知らなかったのか?
いや、だが俺が紅茶派だという事を調べるだけの諜報能力があるのに、まさかルナ・ジオンが――正確にはシャドウミラーが――ジオン公国に資源を売っているという事に気がつかないとは思えない。
となると、これはブラフとか、そういう感じか?
「ええ。ルナ・ジオンにとって、資源というのは幾らでも得られる物ですから。それをジオン公国に売って、外貨を得ています」
そう告げるジェーンだったが、実際にキブツを有するシャドウミラーがバックにいるルナ・ジオンにとって、一般的なという言葉が付くが、資源の類はそれこそ幾らでも入手する事が可能となっている。
それこそ、スペースデブリの1つや2つあれば、それに応じただけの資源が得られるのだから。
これが、サクラダイトを始めとしたその世界特有の資源であれば、話は別だったのだが。
そういう意味では、今のところこのUC世界においてそういう物質は見つかっていない。
だからこそ、ジオン公国にしてみれば、好きなだけ資源を得られているのだが。
もっとも、それでもジオン公国にしてみれば、俺達だけに資源を頼る訳にはいかず、せっせとオデッサからHLVとかを使って採掘した資源を打ち上げているのだが。
ちなみに、ジオン公国にとってルナ・ジオンが実質的に戦争状態にある以上、いつ資源の販売を打ち切られるか分からない。
それを思えば、ルナ・ジオンだけに資源を頼るのではなく、他の場所からも資源を得るようにするというのは当然の行動だろう。
「ルナ・ジオンにとって、ジオン公国は敵国という認識だと思っていたが? 実際、建国宣言の時もそちらのセイラ女王がそのように言っていただろう」
へぇ。セイラを女王と呼ぶのか。
セイラを女王と認めたことは、ゴップがルナ・ジオンを国として認めた事に等しい。
もっとも、さっきもゴップが言っていたが、それはあく
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