機動戦士ガンダム
2184話
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うって話なら、それこそ俺の手は混沌精霊だからか、とてもではないが鍛えているような掌って訳じゃないんだが。
「さぁ、中に入りましょうか、急な話でしたので、万全のお持てなし……という訳にはいきませんが、それでもある程度喜んで貰えるような用意はしてきましたので」
そうゴップに言われ、俺とジェーンは家の中に入る。
ちなみに、俺達をここまで送ってきた大尉は、家の中に入る様子は見せずに外で待機していた。……どうやら、護衛のつもりなのだろう。
本来なら特に護衛の類は必要ないのだが、それでもゴップにしてみれば……そして連邦軍にしてみれば、自分達が警護をしたというのが重要なのだろう。
自分達の方が立場が上だと、そう思いたい……といったところか。
そんな風に思いつつ、俺は家の中を見る。
特にこれといって特筆すべき何かがある訳ではないが、このような場所に家があるというだけで、異常と言えば異常だろう。
もっとも、連邦軍なら1日と経たずにこの家を建てるような真似をしても、おかしくはないが。
そうして家の中に入り、リビングと思われる場所に案内される。
リビングに近づいている時から、そちらからは食欲を刺激するような香りが漂ってきていたのだが、リビングの中に入った瞬間にその香りが何だったのかを理解する。
リビングにあるテーブルの上に広がっていたのは、様々な料理。
それこそ中華料理があればイタリア料理があり、インド料理もあるし、和食の類もある。
かなり大きいテーブルの上に、これでもかと用意された料理は、明らかにこちらをもてなす為に用意された料理だった。
「これは……」
ジェーンの口からも驚きの声が出た。
それを聞き、ゴップはその眠そうな顔に満面の笑みを浮かべる。
ゴップにしてみれば、してやったりといったところなのだろう。
「驚いて貰えたようで何よりだよ。君達を驚かせようと、頑張った甲斐があった」
「頑張ったって……え? もしかして、これはゴップが作ったのか?」
ゴップの言葉に、半ば反射的にそう尋ねる。
大将という階級にあるべき者が、もしかしてこれ程の料理を……と。
だが、そんな俺の言葉にゴップは首を横に振る。
「まさか、この料理は専門の料理人達に作って貰ったものだ。この料理に使う材料や、それを調理する料理人。それを用意するのを頑張ったという事だよ」
「あー……だよな」
やはりこの料理はゴップが作ったものではなく、専門の料理人に任せたものらしい。
人によっては意外な特技を持っていたりするので、もしかしたら……本当にもしかしたらと思わないでもなかったのだが、どうやら違ったらしい。
「さて、まずは食べて欲しい。これからの会談は恐らく時間が掛かるだろう。であれば、この折角
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