第4話
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エネコの後を追いかけるとエネコは1つの大きな木の前で止まった。
見上げるとリンゴが生っている。
<ネーネーネネネー>
エネコがこちらを振り向き鳴く
もしかして
「リンゴとってほしいのか?」
コクリ
改めて木を見上げる。リンゴの場所はかなり高い位置にあった。
もともとハルキはこの世界に来るまでかなり身体能力が高かった。
木から少し離れ助走をつける。そして思いっきりジャンプをし枝を踏み台にリンゴのある枝まで到達した。そこにはいくつものリンゴがある。5つほどとりそこから飛び降りた。
「ほい。リンゴ取ってきたよ。」
エネコの前に置く。
するとエネコの他にも近くで様子を見ていた他のポケモンたちも寄ってきた。そして5つのリンゴをみんなで少しずつ分けて食べていた。
食べ終わるとエネコ以外のポケモンも警戒せずにハルキの近くでじゃれ始めた。
「おーい、ハルー、あ」
帰る時間が近づきハルを呼びに来たヒデキとオダマキが見たものはポケモンに囲まれながらその中心でスヤスヤ眠るハルキの姿だった。
「オダマキ、今日はありがとう。」
「ヒデキさんこそ久々にあえて楽しかったですよ。ハル君もどうだったかい?」
「はい!たくさんのポケモンと遊べて楽しかったです!!」
そして、車に乗り込む瞬間。何かがハルに向かって突進してきた。
「うわっ!!エネコ!?」
<ネー>
そのまますりすりハルの胸に顔をうずめたまま動かなくなってしまった。
「(まだ6歳だからトレーナーになれないしな)」
どうしようかと困惑しているとオダマキの笑い声が聞こえてきた。
「ハハハ、どうやらエネコはハルキ君が気に入ったようだね。どうかな?ハル君が良ければペットとしてでも連れていってもらえないかな」
ハルは思案する。
前なら自分の判断でもよかったが今のハルは6歳だ。
思わず父の顔を見る。
「ハルキの好きにして構わないよ。うちに連れて帰っても母さんも文句は言わないよ。むしろ可愛がってくれるんじゃないかな。」
その言葉にパァっと顔を輝かせた。
「エネコ。一緒に来てくれる?」
<ネー!!>
エネコも嬉しそうに顔を寄せた。
こうして新しい家族が増え
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