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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
幕間の物語
運命の出逢い
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るんだよね」
「突然どうしたんだよ?」
「《スケルトン・ヴィシャス・レックス》からドロップするインゴットを求めて僕とアヤト以外の黒猫団のメンバーで取りに行っただろ?あの時二人が居なかったら多分全滅してた。キリトがいなければサチは死んでたと思うし、アヤトが僕を止めてなかったら僕はサチを置いて死んでたと思う」

しみじみとする俺たち。あの出来事は俺たちの中に刻まれている。誰もが苦しんで後悔した。でも、俺たちは前に進まなければならない。死んでしまった彼らの分まで生き延びる。それが今の俺たちが出来る事なのだから。

「ああ。俺たちは必ず最後まで生き残ろう。ササマルもテツオもダッカーもそれを望んでいる筈だろうからな」
「アヤトの言う通りだ。ふぁ〜……悪い。俺も寝るわ」
「じゃあ僕たちも寝ようか」
「そうだな」

俺たちは布団を被って寝る態勢に入る。直ぐに意識が遠のいていく。












────夢を見た
















────夢を見た


















────自分ではない誰かの夢を見た
















────雪の中、一人の少年の夢を見た





















少年は真っ白なコートを着ている何処と無くキリトに雰囲気が似ていた。
いや、それ以上にその少年は異様だった。
吹雪の中で少年の焦点は合わず、片腕も無く、座り込んで只々狂ったように笑っている。
笑っているのに、口角は上がって笑顔なのに、その目からは涙が溢れ出ていた。



胸が痛い。
少年を見ていると何故だか自分自身の心も締め付けられる様だ。



放って置けない。
俺は彼を放って置けなかった。



俺は彼の元に足を踏み出そうとする。が、足が動かない。何度足を前に出そうとしても動かない。
すると、一つの足音が聞こえてきた。あれは、キリト……?

俺は手を前に出して────

「キリト────!」















「────は!」

俺は勢いよく起き上がる。不意に胸に手を当てると、鼓動が早い。シャツは汗でびっしょりと濡れており少し気持ち悪い。俺は荒い呼吸を整える。外は明るくなってきており、他の3人はまだ眠っているみたいだ。

「夢……か」

何ともリアルな夢だ。雪の中を歩く感覚、吹雪く風と雪の感覚はとても夢とは思えない程だ。

「なんなんだ……この感覚は……」

俺は布団から出る。少し外の風に当たろう。メニュー欄を操作して汗で濡
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