機動戦士ガンダム
2183話
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そんな風に思ってしまうのは、俺の心配しすぎだろうか?
もっとも、このUC世界には魔法使いとかそういうのはいない。
もし何かあっても、俺がその気になればジェーンを守るのは難しい話ではないだろう。
……才色兼備で、MSパイロットとしても純粋な軍人としても高い技量を持つジェーンの能力を考えれば、それこそもし何かあっても自分でどうとでもしてしまいそうな気がしないでもないが。
うん、きっとその辺は俺の気のせいとかそういう訳ではなく、純然たる事実なのは間違いない。
そんな風に思いつつ、俺はジェーンと共にヘリから降りる。
「ようこそいらっしゃいました」
ヘリから降りた俺たちを待っていたのは、連邦軍の軍人。
階級は……大尉、か。
それなりに高い階級ではあるが、ルナ・ジオンとシャドウミラーの重要人物を迎えるには、多少階級が低いような気がする。
もしかしたら、ゴップにとって今回の会談はそこまで大きな意味を持っていないのかもしれないな。
……政治班が分析したゴップの性格から考えると、そんな真似をするようには思えなかったんだが。
ともあれ、その辺りは実際にゴップに会ってみれば分かるだろう。
もしここで騙し討ちをするというのなら、それこそ俺達がヘリに乗ってる時に攻撃をするという選択肢があったのだから。
魔法を使う俺という存在を、厄介に思って……という可能はあるかもしれないが。
「アクセル代表? どうかしましたか?」
「いや、何でもない」
俺を迎えに来た大尉が、黙り込んだ俺を不思議に思ったのか、そう尋ねてくる。
だが、まさかいざという時にお前達にどう対処するのかを考えていた……などと言える筈もなく、適当に誤魔化しておく。
「それより、向こうはもう到着してるのか?」
「は! ゴップ大将は一時間前から既に到着し、アクセル代表をお待ちしています」
「……一応、今日の主役は俺じゃなくてジェーンの方なんだけどな」
そう呟くも、向こうにしてみればやはりジェーンよりもシャドウミラー代表の俺が重要な相手だと判断されるのだろう。
ニーズヘッグの件もあるし、異世界って存在が大きいのも間違いはない。
ないのだが……それでも、本来は主役の筈のジェーンの気分も良くないだろうと視線を向けてみると、意外な事にジェーンは特に苛立ちを表情に見せたりはしていなかった。
もっとも、ジェーンの性格を考えれば、苛立ったからといってそれをすぐに表情に出すのかと言われれば、答えは否だ。
もしかしたら怒っているのかもしれないが、今はそれを表情に出していないだけという可能性もあった。
「さぁ、こちらです。ゴップ大将がいる場所までは少し距離があるので、車で移動しますね」
そう言い、少し離れた場所にある車
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