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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第五十話 出稽古
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を変えずにモニターを見ている。

「はい……この子達全員、最新技術で作り出された……”戦闘機人”です」

「「……」」

重苦しい空気が部隊長室に漂う。

少しの沈黙の後、ギンガが口を開いた。

「マリーさんの解析データを、六課とすり合わせないといけないのですが……」

「通信で済ます話じゃねぇな。俺が出向くとするか」

内容の重大さから、ゲンヤは直接はやてに伝える事を考えた

「はい。八神部隊長のお戻りは、20時過ぎになるそうです」

ゲンヤが出向くと読んでいたギンガが、はやてのスケジュールを伝えた。

「20時か、まだ時間があるな。マリエル技官はお忙しいかい?」

「私もご一緒します。最近、スバルの顔も見てないですし」

マリーが柔らかく答える。

「ありがとよ。じゃあ時間まで適当にやっててくれ。ギンガ」

「はい。マリーさん、休憩室に」

ギンガがマリーと共に部隊長室から出て行こうとする。そのギンガに、ゲンヤは声を掛けた。

「おう、そうだ。ギンガ、ついでにそのまま六課に出向だ。準備しておけよ」

「え?は、はい……って言うか父さん。ついでって酷くない?」

「はは、まあそう言うなって」

そんなやりとりをして、ギンガは出て行った。

一人残るゲンヤ。イスに深く身を預ける。

「やっぱりと言えば、やっぱりか」

そう呟き、机の上に飾ってある写真に目をやる。

そこには、エプロン姿で微笑んでいる女性が写っていた。

スバルとギンガによく似ている。

「まだ何も……終わっちゃいねぇんだな。なあ、クイント……」

寂しそうに、ゲンヤは呟いた。


機動六課 女子寮

「ただいまー」

ティアナが戻ってきたのは、夜の8時を過ぎてからだった。

「あ、お帰り〜、ティア。どうだった?」

スバルがティアナを迎え入れる。

「とっても有意義だったわ。クロノ提督も気さくな方だったし、アコース捜査官とも顔見知りになれたし。すっごいやる気が出たって感じね。こっちはどうだったの?」

部屋着に着替えながら、ティアナはスバルに聞いた。

「平和そのものだったよー。あー、でもアスカは大変だったみたいだけど」

スバルの答えに、ティアナは、え?と首を傾げる。

「大変って、現場検証が?」

「違うよ。途中でシグナム副隊長に捕まって、聖王教会に出稽古に行かされたんだよ」

「出稽古?」

そこでスバルは、アスカから聞かされた事をティアナに話した。

「何ともアスカらしいと言えばそうだけど……大丈夫なの?アイツ」

「凄い疲れてたよ。今日はもう寝るって言ってたから、もう休んでいるんじゃないかな?」

「あ……そう」

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