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アルマロスinゼロの使い魔
最終話  神の国へ
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「なるほど。それで?」
『アルビオンを落っことさないようするにゃ…。もう一回封印するしかねーだろ。相棒、俺を使いな!』
「ああ。デルフ。頼む。」
『へへ、名前を初めて呼ばれたぜ。』
 アルマロスは、デルフリンガーを握った。
『そんなボロ剣で何をする気だ?』
『まあ、待て。俺はな。思い出したんだぜ?』
 するとデルフリンガーが光り輝き、美しい刀身となった。
『俺は、てめーを封印する手助けをしたことがあったんだぜ! 忘れたか、堕天使さんよぉ!』
『!』
「行くぞ、デルフ。」
『おおよ!』
 アルマロスがデルフリンガーを構え、駆けだした。
『く、来るな! 来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
 堕天使が氷の塊を乱発した。
『今のテメーは、単なる端末! 本体はまだアルビオンの中だ! 出て来るにゃ相当な量の王家の血を吸わなきゃなんねーだろーな!』
 だからアンリエッタを家畜にしようとしたのだ。
 あまりにも長くアルビオンの大地に縛られ続けて、アルビオンの王家が滅んで封印が解けても抜け出せなくなっていたのだ。
 逃げだそうとする堕天使だが、水の壁が発生して阻まれた。
『なら俺様でも吸い取れるぜ!』
 アルマロスが構えたデルフリンガーが真っ直ぐに、堕天使の胸に突き刺さった。
『吸い尽して、二度と出られなくしてやるぜ! 俺の中で永遠になぁ!!』
『や、やめ…。うぐ…、あ…あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』
 堕天使は、断末魔の声を上げながら、ドロドロに溶け、デルフリンガーに吸い取られていった。
 吸い尽した後、アルマロスは、デルフリンガーを見た。
「デルフ?」
『…おお。大丈夫だ。ちっとばっかし奥の方でギャーギャー騒いでっが、なんともねーよ。』
「そうか…。終わったんだな。」
『おお、終わりだ。これでちっとは平和になるだろ。』
「アルマロス…。」
「ルイズ。」
 アルマロスは、ルイズの方に振り向いた。
 ルイズは、アンリエッタの介抱をしていた。
「…姫様。」
「ウェールズ様は…、本当に死んでしまっていたのね…。」
「はい…。申し訳ありません。」
「私は…悪夢を見ていたのですね。堕天使に騙されて…。」
「僕が堕天使だということを黙っていたのは本当のことです。」
 アルマロスが言った。
「あなた…翼が…。でもその翼は…。」
「翼を失った僕の、新しい翼です。ルイズがくれた…、新しい翼です。」
 アルマロスは、新しい翼を愛おしそうに撫でた。
「アルマロスさん…、あなたは確かに堕天使でした…。でも…、あの冷たい堕天使とは違う…。それがよく分かります。」
「僕は堕天使だ。その事
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