第十八話 アルマロスの眠り
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。」
「はい…ですが…。」
「そこでじゃ。これは、わしの知人から聞いたことなんじゃが…。」
「な、なんですか?」
「……もしかしたらアルマロス殿がこうなることを見越して教えてくれたのかもしれん。」
「その方法とは!?」
ルイズは、ずずいっとオスマンに詰め寄った。
「宝物庫に来るんじゃ。」
「はい!」
ルイズは、オスマンに連れられて学院の宝物庫に行った。
宝物庫の中で、特に古さびれた宝箱があった。
「これを開けてみなさい。君なら開けられるじゃろう。」
「えっ?」
「君は彼のパートナーじゃ。きっと応えてくれるじゃろう。」
「はい…。」
ルイズは、不思議に思いながら、宝箱に触れた。
すると宝箱がひとりでに開き、中から光り輝く球体が出てきた。
「これは祝福の光。本来ならこの世界の神ではない、異界の神がもたらす光じゃ。」
「なぜそんなものが…。」
「これは、わしの古い知人……、黒い天使から受け取った物じゃよ。」
「くろいてんし?」
「外見はまったく天使に見えんのじゃが、強大な力持つ天使じゃった。自由に世界を行き来する力を持つほどのな。もしかしたらアルマロス殿がこちらに来ることを見越して、これをわしに預けたのかもしれん。」
「その天使って…。」
「恐らく、アルマロス殿と因縁があるじゃろうな。じゃが彼はここにはいない。確かめようもない。さあ、これをアルマロス殿に。」
「はい!」
ルイズは、光の球体を持って宝物庫から出て行った。
「……果たして神は、アルマロス殿をお許しになるのかのう? のう、黒い天使殿?」
オスマンは、ここにはいない黒い天使に向かって呟いた。
部屋に走って戻ってきたルイズは、眠っているアルマロスに、光の球体・祝福の光をかざした。
すると光が強まり、吸い込まれるようにアルマロスの体に取り込まれていった。
「……フォ?」
「あ…、アルマロス?」
「?」
アルマロスの目が開き、ぱちぱちと瞬きをして、ルイズを見た。
ルイズは震え、アルマロスに抱き付いた。
「フォオン?」
「バカ、もうバカ! いつまで寝てるのよ!」
「……。」
「…アルマロス?」
なんだから様子が変だと思ったルイズが顔を上げようとした時、アルマロスがルイズを引き離した。
「フォオオン?」
「えっ? えっ? どうしたの?」
「アルマロスさん?」
シエスタもアルマロスの様子がおかしいことに首を傾げた。
アルマロスは、自分の手に字を書いた。
『君は、だれ?』っと。
「!!??」
ルイズは愕然とし、アルマロスの顔を見た。
アルマロスは、首を傾げた。
本当に覚えてい
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