第十二話 封印されていた、魔
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技を決めることすらできないのだと。
ダンスだって身体づくりからしないとこれまた怪我をするだけだと、ダンスの教えを乞う生徒達に教えた。
実際にアルマロスの真似をして、足をくじいたり、肉離れを起こした生徒達が出てしまった。
基本ができない奴には、教えないっと、アルマロスは心を鬼にして主張した。
これを聞いた生徒達は、多くが心を改めて基本から始めだした。最初は筋肉痛に悶えていた生徒達も、若さからすぐに慣れ、徐々にだが体ができてくると、自然と技術も上達してくる。それを実感し、彼らはますますアルマロスを酔狂するようになった。
もちろん、アルマロスに対して反感を持つ者達はいたが、多勢に無勢、アルマロスを慕う者達が多く、表立って批判することができず、影でヒソヒソとしているだけにとどまった。
中には魔法を使ってアルマロスを妨害しようとした者もいたが、アルマロスに魔法が効かないと分かり、驚愕していた。
アルマロスが何者なのか?っと疑問視する者達と、何者であろうがどうでもいいっという者達とに別れていった。
ルイズに直接アルマロスの正体について聞こうとした者達もいたが、ルイズは口をつぐんで何も答えなかった。
オスマンは、アルマロスが学院のために貢献してくれている以上、無用な詮索はするなと厳戒令を出した。
アルマロスの最近の身の回りは、こんな感じであった。
ルイズは、生徒達から慕われるアルマロスを見て、頬を膨らませていた。
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