第十一話 堕天使の怒り
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攻撃、または魔法を使いだした。
凄まじい稲妻。ライトニング・クラウドがさく裂したが、煙の中からすぐに無傷のアルマロスが飛び出した。
四方八方から杖の攻撃がきたが、アルマロスはすべてを受け流す。
「くっ、さすが堕天使か!」
やがて偏在のひとりがアルマロスの拳を喰らって消えた。
「だがこれはどうかな!?」
「キャアアア!」
「フォオオン!?」
ハッとして振り向いた時、ワルドの偏在の一人がルイズを捕えていた。
「動くな、堕天使!」
「っ!」
ワルドの杖の切っ先が、アルマロスの首に刺さった。
さらに、三人のワルドからライトニング・クラウドが放たれ、吹き飛ばされたアルマロスは、崩れたブリミル像の上に倒れた。
「アルマロス!」
「ルイズ、今からでも遅くはない。僕と来てはくれないかい?」
「! い、いや!」
「そうかそれならば、仕方がない…。」
ワルドの放った風の魔法で、ルイズの体が吹き飛ばされ床に転がった。
「う……。」
「残念だよ。ルイズ…。」
「……アルマロス…。」
ワルドの杖の切っ先がルイズに振り下ろされようとした。
だがならなかった。
ワルドの杖が半分に斬れた。
「なっ…。」
ワルドが横を見た時、アルマロスがそこに立っていた。
湾曲した、弓矢のような形状の、ギザギザの刃を持つ巨大な刃を持っていた。
アルマロスは、薄黒いその刃に手を触れ、撫でるように手を動かした。
すると刃が光り輝き、目をつむるほどの光によって白く輝きだしたその刃のギザギザがひとりでに回転のこぎりの刃のように動き出した。
「それは…!?」
「フォオオオオオオオオオオオオオン!」
アルマロスが刃…、神の叡智・アーチを振るった。
ワルドが飛びのいた途端、他のワルドが斬られ、消えた。そしてワルドの横腹が切れて出血した。
「ぐ……! その武器はいったい…。」
ベイルとは比べ物にならない速度で振るわれたそれをワルドは、避けきれなかった。
「フオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!」
アルマロスがワルドに迫った。
ワルドは、代わりの杖を出して応戦しようとした。
アーチの、巨大な刃の、凄まじい速度で繰り出される斬撃の雨は、ワルドの左腕を斬り落とした。
「がああああああ! こ、この疾風のワルドが…遅れを取るとは…。」
その時、凄まじい轟音と共に、天井が崩れた。
「間もなく我がレコン・キスタの大群が押し寄せる! ほら! 馬の蹄と竜の羽音が聞こえるだろう!」
確かに外から爆発音や地響きが聞こえてくる。
「愚かな主人と共に灰になるがいい!」
捨て台詞を残し、ワルドは、宙に浮き、空いた天井
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