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アルマロスinゼロの使い魔
第八話  疾風のワルド
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君の腕に興味がある。どうだろう? ひとつ手合わせを願えないかい?」
「フォオン!?」
 つまり戦えということかと、驚いたアルマロスは、両手をあげて首を横に振った。
「君は人間ではないのだろう? そんなに気を使わなくていいんだ。」
「!」
「それに君の立ち姿、佇まいといい、素人じゃない。かなりの達人と見ている。僕も魔法衛士隊長として腕に自信はある方だが、どうかね? 使い魔とは、主人を守る者だ。婚約者の使い魔が弱くては困るのだよ。」
「……フォォオン。」
 アルマロスは、ワルドをまっすぐ見据えて、本当にいいのかというふうに声を出した。
「もちろんだとも。戦ってくれるね?」
 ワルドが聞くと、アルマロスは、頷いた。
 ワルドは、微笑み、戦う場所へアルマロスを案内した。
 場所は、昔錬兵場だった所だ。
 そこになぜかルイズがいた。
「ワルド…、来てっていうから来てみたけど、これはどういうことなの?」
「彼と手合わせをしようと思ってね。君には介添え人になってもらいたい。」
「なっ…!」
 ルイズは大きく目を見開いた。
「だ、ダメよ! ワルド、ダメよ! アルマロスもなんで了承してんのよ!」
「彼を責めないでやってくれ、こうなるよう仕向けたのは僕なんだ。」
「とにかくダメよ! 風を操るギトー先生でも手も足も出なかったのよ!? いくらワルドが疾風の二つ名を持ってるからって…。」
「ほう、そうなのかい? それはますます興味が湧いたよ。ぜひとも戦いたい。」
「フォオオン。」
「アルマロス、ダメ!」
「では、介添え人も来たことだし、初めよう。」
 ルイズは、あわあわと二人を交互に見た。
 アルマロスは普通の衣服のまま構えた。
「おや? 武器を使わないのかね?」
「フォ?」
「ガンダールヴは、あらゆる武器を操ったと聞く。剣を持っているのなら武器を使ってほしいのだが…。」
『仕方ねぇな。相棒、俺を使え。』
 アルマロスは、しぶしぶデルフリンガーを抜いた。
 しかしガンダールヴのルーンは反応しない。
 それを見たワルドは、眉を寄せた。
 アルマロスが動いた。
 ワルドは、ハッとしてすぐに杖を抜いてアルマロスからの一撃を受け止めた。
「くっ、重いな…。」
「フォオオオン!」
「だが君はどうやら武器は得意じゃなさそうだね。嗜みはあるようだが。」
「フォオオオオン!」
 ワルドの杖と、アルマロスが振るうデルフリンガーがぶつかり合う。
 それは殺し合いではなく、試合だった。
 お互いに急所は狙わず、互いの腕を確かめ合うそれだ。
 だが身体能力の差からワルドが若干押されていた。
「そこまで! もうやめて!」
「……やめよう
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