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アルマロスinゼロの使い魔
第七話  風と水
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して叫んだ。
「たしかアルマロスといったね。こちらに来てはくれないかね?」
「フオオオン?」
 アルマロスは言われるまま、教室の前に来た。
「試しに私を殴ってみたまえ。」
「?」
「どうした怖いのかね?」
 ギトーが挑発する。
 アルマロスは、仕方なくといった様子で拳を振った。
 すると、ギトーは杖を素早く抜き、風を起こした。
 しかし…。

 ポコンッと、いうふうに、軽く、かる〜く、アルマロスの拳がギトーの頬を打った。

「なっ…。」
 ギトーは予想外な事体に目を見開き、頬を押えた。
「全然ダメじゃないですか、ミスタ・ギトー。」
 キュルケの言葉に、生徒達は笑った。
「こ、こんなはずじゃ…。ならば、これならばどうだ!」
 血管を浮かせたギトーが呪文を唱えだした。
 するとギトーの姿が三人に別れた。
「見たか! これこそが風の偏在! 風が最強と呼ぶにふさわしい所以だ!」
「……。」
 アルマロスは、さすがに驚いたのか口を開けていた。
「さあ、どう出る、使い魔君! さすがにこれではおまえも…。」
 しかしアルマロスは焦ることなく、両手から水球を分身の数だけ浮かせた。
「むっ?」
 ギトーが気付いた時には、アルマロスは水のエネルギーを投げつけていた。
 バシャンバシャンと水のエネルギーが跳ね、風の偏在だけが大きく揺らぎ、跳ねる水で呼吸を遮られたギトーが悶えた。その隙をついて、接近したアルマロスがギトーから杖を奪った。
 杖を奪われた途端、風の偏在はすべて消え、残されたのは、びしょびしょになったギトーだけだった。
「み…水……?」
「あら、最強の系統は水ということですわね。すごいわ、ダーリン! 水まで操るなんて。」
 キュルケが大きく拍手すると、他の生徒達も拍手した。
 拍手を受けたアルマロスは、優雅にお辞儀をした。
「すごい…。」
 ルイズも驚いた。
 そういえばアルマロスが、水のようなものをフーケのゴーレムに投げつけていたのを今思い出した。あれで30メートルもあるゴーレムが大きくえぐれていたのも思い出した。
 アルマロスの武器は、武術だけじゃなかった。
 ギトーは、長い髪の毛から水を滴らせて、ブルブルと怒りに震えていた。
 アルマロスの情けない姿を曝してやろうとしたら、逆に恥をかかされてしまった。
 しかし不可解だった。最初に起こした風の壁がアルマロスに当たる前に消えてしまったのだ。だがしかし、そのことを考えられるほどギトーには余裕がなかった。

 と、その時。
 教室の扉が開かれ、コルベールが入ってきた。
 しかし、恰好がおかしい。
 なんか違う。主に頭が。
「おや? ミスタ・ギトー
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