第六話 舞踏会
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めポーズを取った二人を、周りの観客達が盛大に拍手した。それとともに、ホールの明かりが一斉についた。
ハアハアっと息を切らすルイズは、アルマロスを見上げた。
アルマロスは、ちっとも息を切らしていない。
「アルマロス。」
「フォォン?」
「…素敵よ。」
「フォン。」
アルマロスは、笑った。
疲れたルイズをリードして、ホールの隅にある椅子に座らせ、アルマロスはドリンクを取ってきた。
「ありがとう。」
ドリンクの入ったコップを受け取り、一口飲んでルイズは、一息ついた。
「フォオン。」
「大丈夫、大丈夫よ。あんな激しく踊ったの久しぶりだからちょっと疲れただけ。」
心配するアルマロスに、ルイズはそう言った。
アルマロスは、微笑んだ。
ルイズの手を取り、字を書いた。
『無理をさせてごめん』っと。
「いいの。私も楽しかったし。」
「フォォン。」
「ねえ、ダーリン! 私とも踊ってくださらない!」
そこへキュルケが来た。
アルマロスは、キュルケとルイズを交互に見た。
「行ってくれば?」
「フォン?」
「まだ踊り足りないんでしょ?」
「!」
ルイズは、アルマロスがまだ踊り足りないでいるのを見抜いていた。
アルマロスは、ルイズからの了承を得ると、キュルケの手を取り、ホールの中央へ向かった。
キュルケとアルマロスが踊ることに、キュルケの取り巻きである男子達もさすがに口出しはしなかった。
椅子に座ったまま遠目に、キュルケとアルマロスが踊るのを見ているルイズは、こくりっとドリンクをまた一口飲んだ。
『いいのかよ?』
デルフリンガーがルイズの横に立てかけられていた。
「いいの。私疲れちゃったし。一回ぐらいキュルケと踊ったくらいで怒ったりしないわよ。」
『寛大だね〜。てっきり絶対許さないって激昂するもんだと思ったけどよぉ。』
「主人は時に寛大でなくちゃっね。」
ルイズは、ふふんっと鼻を鳴らした。
『格で言ったら、相棒のが上だってのによぉ。』
「けど今は私が主人よ。」
『えらく相棒のことを信用してんだな。』
「なによ?」
『いや…、相棒はあれでも堕天使だぜ? いつ何が起こったって不思議じゃないだぜ? なんでそんなに信用してんだよ?』
「……えっ?」
ルイズは、デルフリンガーの言葉に、ポカンッとした。
そういえばそうである。
ルイズは、すっかりアルマロスを信用しきっていた。
アルマロスは、人ではない。堕天使だ。
人を愛するあまりに神を裏切り、堕天の道を選んだ天使なのだ。
一度裏切った者は、次に裏切る可能性があることを教育で受けている。
だけど、なぜこんなにもア
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