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アルマロスinゼロの使い魔
第五話  土くれ
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の中から盗み出されたと思われる、神の拳を発見した。
「これが神の拳?」
「……!!」
 アルマロスは、驚いて口を開けた。
 アルマロスは、これを見たことがあった。
「ええ、宝物庫で見学した時に見たことがあるもの。」
 キュルケが言った。
 アルマロスは、まじまじと神の拳を見つめていた。
 その時、地響きが起こった。
 慌てて外に出ると、巨大な土のゴーレムがいた。
「フーケだわ!」
 キュルケと、タバサが杖を振るい、炎を、風を起こした。
 だが巨大なゴーレムは、まるで意に介さない。
「こんなのどーしろっていうのよ!」
「退却。」
 キュルケがお手上げだと声をあげ、タバサが冷静に言った。
 キュルケ達は、一目散に退却したが、アルマロスは、ルイズがいないことに気付いた。
 振り向くと、ゴーレムの背後にルイズがいて、ゴーレムに杖を向けてルーンを唱えていた。
 そしてゴーレムの表面が爆発し少しだけ削れた。
「フォオオオオン!」
 何をやっているんだ!というふうに、アルマロスが叫んだ。
「あいつを捕まえれば、誰ももう、わたしをゼロのルイズとは呼ばないでしょ!」
 アルマロスは、踵を返し、ルイズのもとへ走った。
 ゴーレムは、走ってきたアルマロスに向かって拳を振るった。
 アルマロスは、それよりも早く走り、拳の下を走り抜けると、ルイズの腕をつかんだ。
「離して!」
「フォォオオオオン!」
『娘っ子! いい加減にしないか! 相手の実力も分かんねぇのかよ!」
「ここで逃げたら、ゼロのルイズだから逃げたって言われるわ!」
『言わせとけよ!』
「わたしは貴族よ! 魔法が使える者を、貴族と呼ぶんじゃないわ! 敵に後ろを見せない者を、貴族と呼ぶのよ!」
 ルイズが、杖を振るい魔法を唱えた。
 だがゴーレムの一部を削っただけで終わった。
 ゴーレムの足がルイズ達を踏み潰そうと振り上げられた。
 アルマロスは、ルイズを抱きかかえて、飛びのいた。
 アルマロスは、ルイズを降ろすと、ゴーレムを見据えた。
 アルマロスの両手から水の水球のエネルギーが現れ、アルマロスはゴーレムに放った。
 土のゴーレムの肩と、腹の横が溶けるように崩れ、ゴーレムのバランスが悪くなった。
 だがやがてゴーレムの体は再生した。
 アルマロスは周りを見回し、ゴーレムの操り手を探した。
 だが見当たらない。
 アルマロスは、ゴーレムを見上げ、やがて、廃屋が目についた。
 意を決したアルマロスは、走り、廃屋に入った。
 そして両手に、神の拳という宝を構えた。
 ゴーレムが振り向き、拳を振り下ろしてきた。
 アルマロスは、跳躍し、ゴーレムの上に乗っ
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