第五話 土くれ
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の中から盗み出されたと思われる、神の拳を発見した。
「これが神の拳?」
「……!!」
アルマロスは、驚いて口を開けた。
アルマロスは、これを見たことがあった。
「ええ、宝物庫で見学した時に見たことがあるもの。」
キュルケが言った。
アルマロスは、まじまじと神の拳を見つめていた。
その時、地響きが起こった。
慌てて外に出ると、巨大な土のゴーレムがいた。
「フーケだわ!」
キュルケと、タバサが杖を振るい、炎を、風を起こした。
だが巨大なゴーレムは、まるで意に介さない。
「こんなのどーしろっていうのよ!」
「退却。」
キュルケがお手上げだと声をあげ、タバサが冷静に言った。
キュルケ達は、一目散に退却したが、アルマロスは、ルイズがいないことに気付いた。
振り向くと、ゴーレムの背後にルイズがいて、ゴーレムに杖を向けてルーンを唱えていた。
そしてゴーレムの表面が爆発し少しだけ削れた。
「フォオオオオン!」
何をやっているんだ!というふうに、アルマロスが叫んだ。
「あいつを捕まえれば、誰ももう、わたしをゼロのルイズとは呼ばないでしょ!」
アルマロスは、踵を返し、ルイズのもとへ走った。
ゴーレムは、走ってきたアルマロスに向かって拳を振るった。
アルマロスは、それよりも早く走り、拳の下を走り抜けると、ルイズの腕をつかんだ。
「離して!」
「フォォオオオオン!」
『娘っ子! いい加減にしないか! 相手の実力も分かんねぇのかよ!」
「ここで逃げたら、ゼロのルイズだから逃げたって言われるわ!」
『言わせとけよ!』
「わたしは貴族よ! 魔法が使える者を、貴族と呼ぶんじゃないわ! 敵に後ろを見せない者を、貴族と呼ぶのよ!」
ルイズが、杖を振るい魔法を唱えた。
だがゴーレムの一部を削っただけで終わった。
ゴーレムの足がルイズ達を踏み潰そうと振り上げられた。
アルマロスは、ルイズを抱きかかえて、飛びのいた。
アルマロスは、ルイズを降ろすと、ゴーレムを見据えた。
アルマロスの両手から水の水球のエネルギーが現れ、アルマロスはゴーレムに放った。
土のゴーレムの肩と、腹の横が溶けるように崩れ、ゴーレムのバランスが悪くなった。
だがやがてゴーレムの体は再生した。
アルマロスは周りを見回し、ゴーレムの操り手を探した。
だが見当たらない。
アルマロスは、ゴーレムを見上げ、やがて、廃屋が目についた。
意を決したアルマロスは、走り、廃屋に入った。
そして両手に、神の拳という宝を構えた。
ゴーレムが振り向き、拳を振り下ろしてきた。
アルマロスは、跳躍し、ゴーレムの上に乗っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ