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アルマロスinゼロの使い魔
第四話  喋る剣
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「どういうことよ!」
 学院に帰ってから、ルイズが大声で叫んだ。
「だ・か・ら、ダーリンにプレゼントよ。」
 キュルケが、綺麗な装飾の剣をアルマロスに差し出している。
 アルマロスは、ポカーンっとしていた。
「ダーリンって、ちょっと誰のこと言ってんの! まさかアルマロスのことじゃないわよね!?」
「他に誰がいるのよ? ねえ、ダーリン、どうせ剣を使うならこっちの方がいいんじゃない?」
「フォ…。」
 剣を持ってすり寄って来るキュルケに、アルマロスはどう対応したらいいか分からずたじろいた。
『ダメだダメだ。そんな見てくればっかの剣なんざダメだぞ、相棒。』
「あら、その剣インテリジェンスソードだったの?」
『オイ、赤い娘っ子、こいつにゃ俺がいるんだからそれ持ってさっさとどっか行きな。』
「私が何をしようと勝手でしょ? ねえ、ダーリン、ダンス、素敵だったわ。」
「フォン。」
 踊りをしてたのを見られていたのかと、この時やっとアルマロスは知った。
「ダーリンが夕日の中、水のような衣装を着て踊る姿…、この世のものと思えないほど素敵だったわ。あたしね、痺れちゃったのよ。痺れたのよ! 情熱! ああ、情熱だわ!」
 キュルケは熱弁する。
「あたしの二つ名の微熱はつまり情熱なのよ! その日からあたしはぼんやりとしてマドリガルを綴ったわ。マドリガル。恋歌よ。あなたの所為なのよ。アルマロス。あなたがあの日からあたしの夢に出てくるものだから、フレイムを使って様子を探ったり……。ほんとにあたしってばみっともない女だわ。そう思うでしょ? でも全部あなたの所為なのよ。」
「フ、フォォォン…。」
 そ、そうなの?っと言う風に、アルマロスが声を出した。困っている様子である。
 そしてチラリッとアルマロスは、ルイズを見た。
 ルイズは、キュルケの熱弁に呆気に取られていたが、アルマロスからの視線を助けてほしいという意味ととらえるや否や、キュルケとアルマロスの間に割って入った。
「ちょっと、ヴァリエール。」
「アルマロスが困ってるでしょうが、この色ボケツェルプストー!」
「困ってないわよ、ねえ、ダーリン。」
「……。」
『いや、明らか困ってるだろ。』
 デルフリンガーがツッコミを入れた。
 それを聞いたキュルケは、少しショックを受けた様子であったが、すぐに目を潤ませて上目遣いでアルマロスを見上げた。
「あたし…、迷惑だったかしら…。でもこの情熱を抑えられないの…、恋と炎はフォン・ツェルプストー宿命なの。身を焦が宿命。恋の業火で焼かれるなら、あたしの家系は本望なの。でもダーリンが迷惑なら、今この一時は身を引くわ。でも忘れないで、あたしはあなたを想
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