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アルマロスinゼロの使い魔
第三話  堕天使とハルケゲニアの伝説
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ついてじゃ。」
 するとオスマンは、一冊の本を机に置いて、栞を挟んでいたページを開いて二人に見えるようにした。
「ここに記されておるのは、始祖ブリミルの四人の使い魔のことについてじゃ。一人は、神の左手『ガンダールヴ』、二人目は、神の右手『ヴィンダールヴ』、三人目は、神の頭脳『ミュズニトニルン』、四人目は…、記されておらんから不明。この四人の使い魔のルーンの内、二つが、アルマロス殿、お主に刻まれておるんじゃ。」
 オスマンは、アルマロスの左手、そして右胸を順に指さした。
「左手はガンダールヴで間違いない。右胸は、まだ調査中じゃが、四人目のルーンである可能性が高い。なぜアルマロス殿に伝説の使い魔のルーンが、二つも刻まれたのか、そのことについて心当たりはあるかの?」
 オスマンの言葉に、アルマロスは、分からないと首を横に振った。
 ルイズは、口を開けたまま呆然とした。
 アルマロスに刻まれた使い魔ルーンが伝説でしか語られていないあらゆる武器を操れたと言われるガンダールヴと、名前すら記されなかったと伝えられる謎に包まれた四人目のルーンである可能性があるであることに。
 偉大なる始祖として尊ばれている始祖ブリミルの伝説を、メイジとして失格者な己が再来させてしまった。異世界の堕天使を呼び出したこともだが、とんでもない大事件だ。
 驚愕するルイズとは反対に、いまいち話が理解できてないらしいアルマロスは、自分の左手と右胸のルーンを交互に見て首を傾げていた。
 異世界の元神の使いであった者であるアルマロスにとって、こちらの世界で神のごとく尊ばれ、伝説として語り継がれているものだと説明されてもうまく理解できないものだった。
 アルマロスが纏っているネザースーツの上から浮き上がっているルーンがただの印でないのは間違いないのだが、そこまですごいものだと感じられなかったのだ。
 実は、アルマロスが伝説のルーンの力を感じ取ることができない理由は、別にあったのだが、その内身を持って知ることになる。
「このことについては、王宮には知らせないこととする。ミス・ヴァリエール、今後の身の振り方についてはどうするつもりでおる?」
「えっ。そ、それは…。」
 急に話を振られてルイズは、口ごもった。
 正直何も考えてなかった。ただアルマロスに失望されたくないのと。堕天使だということがばれたらよくないということでいっぱいいっぱいで。
「まあ、そう力むこともないじゃろう。気楽にいきなさい、気楽に。」
「き、気楽にですか?」
「変に気を使われても困るじゃろ? アルマロス殿。」
「フゥゥォオン。」
 振られたアルマロスは、そうだと言う風に頷いた。
「でも…。」
 ルイズは、食い下がる。
「フウォン。」
 アルマ
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