第二話 堕天使VS青銅
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は、しばらく固まっていたが、やや時間をおいてハンカチで顔を拭きながら。
「あのレディ達は、薔薇の意味を理解していないようだ。」
っと、キザったらしくポーズを決めているが、すでに食堂にいる生徒や使用人達に彼が二股をかけて、ばれて二人に振られたという事実は知れ渡ってしまっているため、ただの開き直りにしか見えない。
頭を濡らしていたワインを拭き終えたギーシュは、席から立ち上がると、なぜかルイズのところへきた。
「何よ?」
「君の使い魔君のおかげで二人のレディの名誉が傷ついたんだぞ、どうしてくれるんだい?」
「はあ? 知らないわよ。そもそもあんたが二股かけたのが原因じゃない。アルマロスは、そこの床に落ちてた香水を拾っただけよ。それを届けたのは、モンモランシー。私達に言いがかりつけて責任を追及するなんて、頭おかしいんじゃないの?」
ルイズがそう言うと、周りの生徒達も、ギーシュの無理やりな言いがかりについて不当だ、おまえが悪いと野次を飛ばした。
ギーシュは、顔を赤くして、拳を握りブルブルと震わせている。彼は単に八つ当たりできる相手を咄嗟に探してたまたまルイズとアルマロスに白羽の矢を立てたのだ。顔に出さないようにしているが、二人の乙女にふられたギーシュは、まともな思考ができないほど混乱していた。
ギーシュは、アルマロスが自分を見ていることに気付き、そちらに顔を向けた。
アルマロスは、無表情でギュースを見つめていた。
その鮮やかな青い瞳と、人ならざる者が放つ圧倒的な迫力に、ギーシュは、冷や汗をかいたて後ずさりかけたが、ハッと我に返り頭を振って恐怖を打ち消すと、アルマロスに薔薇型の杖を向けた。
ルイズは、ギョッとして席から立ち上がった。
「なんのつもり!?」
「僕を馬鹿にした目を向けてくる、このわけの分からない平民に貴族への礼儀というものを教えてやるのさ! 立て! 決闘だ!」
「ふ、ふざけんじゃないわよ!」
ルイズがムチャクチャなギーシュの言葉と行動を止めようと動こうとしたが、それよりも早く、アルマロスが席を立ち、ギーシュの前に立っていた。
まるで、その喧嘩を買ったと言わんばかりに堂々と立っている。
ルイズは、さーっと青ざめた。
アルマロスがどれくらい強いのか知らないが、ドットクラスのギーシュが戦って勝てる相手だとは到底考えられなかった。なぜならアルマロスは、堕天使だからだ。
ギーシュよりもずっと背が高いアルマロスを間近で見て、ギーシュは、一瞬腰が引けたが、喧嘩を売った以上もう後に引けないため無理やり口を歪めて笑った。
「貴族の食卓を血で汚すわけにはいかない。ヴェストリの広場で決闘だ。逃げるんじゃないぞ?」
「フゥウォオン?」
ギーシュの言葉に、アルマロスは
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