第二話 堕天使VS青銅
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ルイズは、ついに抵抗をやめ、アルマロスの腕の中で声を上げて泣いた。
***
十数分ぐらいしてルイズが泣き止み、教室の掃除が再開されたあと、ルイズは、ハッとあることを思い出した。
今思い出したが召喚されてからアルマロスに食事を与えた記憶がない。もちろん自分もだが。
思い出すとお腹の虫が急に鳴り出しルイズは赤面した。アルマロスは、クスッと優しく笑っただけだったがルイズは余計に恥かしくなった。
「食堂に行きましょう。…アルマロスは、ご飯食べれる?」
堕天使の生態系など分からないので聞いておく。
アルマロスは、少し考えてから、ルイズの掌に『食べなくても大丈夫だけど、人間の肉体を維持するのに適度に食べた方がいいらしい。』っと書いて説明した。
人間に憧れて、人間の肉体を手に入れたのだから食事は避けて通れないのは当たり前だ。
しかしアルマロスを含めた堕天使達は、ウォッチャースーツでエネルギーを供給し、肉体を維持してるので基本的に飲食は必要ない。堕天する前は、アストラル体という実体がない意思を持ったエネルギーだからか、飲食の習慣がないのが自然な状態だったというのもあるのだろうが。
ルイズは、アルマロスの説明をうけて、腕組みをして悩んだ。
食べなくても平気だと言われても、適度に食事を摂取した方がいいらしいと付け足されたら、やはり食事を与えた方がいいに決まっている。
ルイズは、そう結論付けると、アルマロスをアルヴィーズの食堂に案内した。
食堂に入ると、衝動の入り口に近いところにいた生徒から順に、アルマロスの存在に気付いた生徒達がルイズとアルマロスの方に注目した。
教室でクジラに似た声による大声でダメージを与えてきた噂はとっくに広まっており、アルマロスを見て身をすくめる者や、怒りや憎々しげな視線を向けてくる者など様々だ。
ルイズは、こうなることを予測していたため、やはりかとため息を吐き、横にいるアルマロスを見上げればアルマロスは、特に気にした様子もなく興味津々に食堂を見回していた。
本当に堕天使に見えない。ルイズは、あらためそう思った。
ルイズは、自分の席の向かい側の空いた席にアルマロスを座らせた。本来なら使い魔を食堂に入れるのもましてや座らせるのも禁じられているのだが、人型で、正体不明のアルマロスをルイズが食堂に招き入れても生徒達は咎めはしなかった。
ルイズの前に豪華な食事運ばれてくる合間に、ルイズはメイドにアルマロスの食事を使用人達の賄でもいいから持ってきてくれないかと頼んだ。
そして間もなくルイズの食事と違い、質素な食事が運ばれてきた。
アルマロスは、自分の前に運ばれてきた料理とルイズの前にある料理を見比べる。
「ごめ
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