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アルマロスinゼロの使い魔
第一話  人間を愛する堕天使
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ュヴルーズは、自分が口にした変わった使い魔がルイズが召喚した使い魔だったことを知り、しまったと言う顔をした。
 ルイズを見下し、からかいや野次を飛ばす生徒達を見て、アルマロスは、不快そうに眉を寄せた。
「違うわ! みんな見たでしょ! あの黒い大きなの! あれがこう…、なんかよく分かんないけど、コントラクトサーヴァントをやったらこの姿になったよ!」
「そんなの聞いたことないよなー。」
「あの黒いのがそこの平民だって証拠もないでしょ?」
「ほら、やっぱり嘘だぜ。」
 勝手に決めつける生徒達に、ルイズは唇を噛み肩を震わせた。
 アルマロスは、そんなルイズを見て、それから生徒達の方を見て、大きく息を吸い込み。

「フゥゥゥゥゥォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!」

 大声を出した。
 教室の窓がビリビリと震え、あまりの大音量と独特の甲高い音に、耳がキーンとなり固まったり、椅子から転げ落ちたりした。
 アルマロスが声を出し終えると、教室は、シーンと静まり返った。
 アルマロスと並んで教室の後ろにいた使い魔達は、床に転がってピクピク痙攣している。アルマロスの大声と堕天使のオーラで気絶したらしい。
 シュヴルーズは、教卓に隠れてしまっているが腰を抜かして辛うじて片手が教卓の上に置かれている状態だ。
 ルイズも耳が痛くなり固まったが、真っ先に正気に戻りアルマロスの方を見ると、アルマロスは、ルイズに向かって微笑んだ。
 どうやらルイズへの野次を止めるために大声を出したらしい。
 しかしアルマロスは、ルイズもダメージを受けていることに気付いているだろうか?
 微笑みかけてきた様子からするに、気付いてない。
 これがアルマロスじゃなかったら、ルイズはキレて筆箱なり教科書なりをぶん投げていただろう。しかしアルマロスに悪気がないのが遠目に見ても分かり、ルイズを助けるためにやってくれたことも理解できたので叱るに叱れなかった。
「うぅ…、み、耳が…。」
「誰か起こしてくれ……。」
「ちょっとは痩せろよ、マリコルヌ…。」
「うわー! 俺のラッキーが死んでるー!」
「落ち着いて! 気絶してるだけよ! 使い魔全部が気絶するって、どういう声してんのよ、アレ。」
 耳を抑えながら生徒達が立ち直り出す。
 そしてアルマロスの大声による被害で大騒ぎになった。
「お、お、おお、落ち着きなさい。皆さん…。」
「先生、大丈夫ですか?」
「ええ…、なんとか…。ああ、びっくりしました。これは、魔法ではなく、単に声が大きかっただけのようですね。ミス・ヴァリエールの使い魔さん。ミス・ヴァリエールのために行動したのでしょうが、もう少し考えてから行動してもらえますか?」
 ヨ
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