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アルマロスinゼロの使い魔
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どうかという疑問が湧いた。
 するとコルベールの考えを読んだかのように、男は、地面に指で字を書いて見せた。
 ハルゲニアの文字だ。
 『字は、書ける』。そう書かれていた。
 コルベールは、それを知って安堵した。筆談は可能なら、あとは、ルイズとの交流を積み重ねて筆談なしで意思の疎通ができるようなればいいと考えたからだ。
 すると男が、立ち上がった。立ち上がってみると、まあ中々に長身である。
 その立ち姿から、彼が何かしらの武術の達人であることをコルベールは見抜いた。
 男は、いまだに地面にへたり込んでいるルイズに手を差し出した。
 ルイズは、導かるれままその手を握り立たせてもらった。
 小柄なルイズと並ぶと、その身長差はすごいことになっている。
「ねえ…、あんたの名前…、なんていうの?」
 ルイズは、たどたどしく尋ねると、男は、ルイズの掌に指で字を書いた。
「ア…、ル…、マ…、ロ…、ス? アルマロスって言うの?」
 男は、頷き、柔らかい微笑みを浮かべた。ルイズの手を握る彼の手は、まるで水のようにひんやりとしていて冷たいが、ルイズの小さな手の扱い方は本当に優しいものだった。
 ひんやりした冷たい手とは裏腹に、とても暖かい彼の仕草に、ルイズは、ボッと顔を赤くした。
 ルイズの様子を見て、アルマロスは、分からないのか、首を傾げた。



 ハルケギニアのある宇宙とは、別の宇宙で人間に憧れて、神に背き、堕天した天使達がいた。
 アルマロスもそのひとりであった。
 グレゴリと呼ばれる下級天使だった堕天使達は、堕天に成功はするが大きなダメージを受けたため一気に老化したり、アルマロスのように声を失ったりしたが、冥界の王ベリアルと契約を結び、生命維持装置としてウォッチャースーツを手に入れた。
 冥王ベリアルとの契約で、堕天使達は、肉体が滅んだ時、その魂をベリアルに奪われなければな無くなった。しかし彼らはそれを恐れはしても、それを上回る理想と覚悟があったので堕天したことも、ベリアルと契約したことにも後悔はなかった。
 そして自分達を崇拝する人間達を共にタワーに住み、それぞれが憧れた人間の魅力を実現した理想の世界を形成していった。
 その過程で人間との交わりにより、ネフィリムという呪われた存在がたくさん生まれることとなった。
 禁忌の存在であるネフィリムは、共食いをし、やがて炎のネフィリムになって地上を焼き払うほどの脅威となってしまう。
 そこで神は、洪水計画によって炎のネフィリムを地上に生きる者達もろとも駆除しようとしたのだ。
 人間でありながら神の国の書記官として召し上げられたイーノックが、地上の洪水計画を阻止するために堕天使束縛の任につき、アルマロスを含むすべての堕天使達が
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