騎士のリベンジェンス
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ド……女性だからガイノイドってこと?」
「それ故に質量兵器が云々、クローンが云々うるさい管理局法に照らせば、彼女達は生まれながらに法を犯してることになる」
「生まれただけで罪人扱い……それは酷い話だ」
「昔は色々違法行為をしてたみたいだけど、今は開発者共々、アウターヘブン社と協力体制を取ってる。ただ俺はどういうやり取りを経て、今の関係に至ったのかまでは知らない」
「知りたきゃ当事者達に聞けってことか。まぁ、管理局と敵対してる意味では私達全員同じ穴の狢だから、テロ云々はこの際気にしないでおこう」
法の加護から外れた者が集まる天国の外側、アウターヘブン社はそういう場所だ。彼女達にとっても、何者にも束縛されない場所は居心地が良かったのだろう。
「ところでシャロン、この後どうする? D・FOXを結成したのは良いけど、当面の目的ぐらい教えてくれないと、俺達も迂闊に行動できない」
「目的……私個人の目的は、“世紀末世界に皆で帰る”かな。ここで言う皆とは、ザジさんやジャンゴさん達世紀末世界出身者は当然として、ユーリ達も本人が望めば一緒に。他にも私の知らない誰かが世紀末世界に行きたいと言うかもしれないから、余裕があればその人もって感じ」
「そ。じゃあそれを果たすために、これからどうする?」
「そうだね……まず情報が無いと私も行動の決めようがない。だから今日はアウターヘブン社の手に入れた情報や記録を片っ端から見ていくことにする。後、少しでもいいから“ウーニウェルシタース”を使う練習をしておきたい。同じ刀でも重さとかリーチとか違うから感覚に慣れる必要があるし、初めての武器で実戦なんて、怖くていざという時に信頼して使えないよ。だってどんなトラブルが起きるかわかったもんじゃないもんね」
「ん、確かに使おうとした瞬間壊れたら目も当てられない。武器の調子を把握しておくのは闘う者の義務。新装備がいくら優れていようが、実戦テストすら怠る奴はただの愚か者だ」
なぜだろう。今のケイオスの言葉で、どこかの並行世界の新設部隊、主に隊長陣にグサッと何かが刺さった気がする。私には知ったことじゃないけど。
「他にも余裕があれば聖王教会や管理局が保管してる資料も見ておきたいけど……管理局とは敵対してるようなものだし、そっちはしばらく保留かな」
「じゃあ俺はシャロンの護衛についとく。クアットロ達なら調べ物の手伝いも出来るんだろうけど、俺はそういうの無理だから、管理局とかが余計な手出しをしてこないように見張っとく」
「ありがと。まあ管理局の件は私もさっさと解決したいところだけど、一応ブルームーンに行けば何とかなるから、当分は放置で構わない」
「なんで?」
「最高評議会か
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