暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
騎士のリベンジェンス
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ように宣言するケイオスの手に、私は自分の手を重ねた。そして私のエナジーを彼の中に送り込んでみると……彼の中で瞬くゴーレムクリスタルの存在を感知し、目に見えない配線のようなものがそこに繋がったのを理解した。

「はぁ〜〜〜〜ッ……素晴らしい、あらゆるものが満たされていく。水も無く砂漠で彷徨ってた旅人がオアシスを見つけて喉を癒すような幸福感だ」

「その例えはすっごくわかりやすいけど……結構吸われるんだね、エナジー。疲れるって言った理由がわかったよ」

一応、イクスに回す分は保持してるから大丈夫だけど、これからはエナジーの自然回復がほぼ持っていかれると見ていいだろう。不足した時は歌唱チャージする必要がありそうだ。
なお、歌唱チャージとはサバタさんの暗黒チャージ、ジャンゴさんの太陽チャージと名前を似せただけで、することはかなり違う。太陽の光や暗黒物質といったエネルギー供給源が無い代わりに、私は歌うことで月下美人の能力を発動し、自力でエナジーの回復を促進させるのだ。ただ、仮にも全力を出す以上、非常に疲れるから内心やりたくない。いくら私の月下美人の能力が歌で発揮できるからと言っても、四六時中歌うのは普通に無理だし。

ま、昨日みたく夜中にぐずるフーちゃんに子守歌を聞かせるだけでもある程度回復するから、気分が向いた時に出来るだけ歌えば問題ない。ただ……周りの人も勝手に回復してる気がするけど、そこは別に知ったことじゃない。

「さて、と……身支度もできたし、食堂に行こうか」

「それは良いけど、ケイオスは体大丈夫なの? 門番してもらっててなんだけど、ちゃんと休んでる?」

「問題ない。シャロンがドライバーになってくれたおかげで、体調は回復している。正直、フレスベルグと戦った時よりずっと調子が良い」

「あぁ、文字通り飢えてた訳だもんね。じゃあ大丈夫だと思って良い?」

「ん、今なら一人で管理局も潰せると思う」

「それは今すぐお願いしたいところだけど、あの組織も無きゃ無いで後々面倒になりそうだし、上手くやれば囮役も押し付けられそうだから一応保留ね」

『さり気なく言いますね、シャロン。たった一日で大分擦れましたか……』

イクスの呆れる声をよそに、私はこの際ずっと疑問に思ってたことを尋ねてみる。

「ところでケイオス、この際聞いてみるけどその首輪って何なの? 趣味?」

「趣味じゃない、この首輪は封印だ」

「封印?」

「エレミア曰く、俺の力は強過ぎて外部からの制御が無いと簡単に暴走するらしい。だからこれはセーフティ装置ってことになる」

「ドライバーを得てもまだ100パーセントの力を発揮できないんだ。でもそれって取り外し可能なの?」

「可能だ。今の時代だと再現できないからロストロギア扱いの代物
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