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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica21約束〜Oath〜
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途絶えたからまさかとは思っていたけど・・・。やっぱりあなたを最後の大隊へ潜入させるなんて真似させるべきじゃなかったね・・・」

・―・―・回想なのだ・―・―・

「へ? 最後の大隊からスカウトされた?」

『はい。先日のトレインジャック事件の際、仮面持ちの1人から入隊しないか、と・・・』

かつて同じ隊で頑張っていた仲間、ミヤビからそんな連絡が入った。管理局の抱える多くの問題を、正義感が強いミヤビに突き付けてその思いを砕こうとしたようだけど・・・。

「ミヤビはどうしたいの?」

『もちろん考えるに値しないものですので断ります。ただ・・・』

「ただ?」

『シャル隊長。最後の大隊の尻尾を掴む方法があるのですが・・・』

ミヤビが何を言うのかすぐに察せたわたしは「却下」って、その提案を受け入れないことを先制して伝える。ミヤビは『私が何を言うのかがお判りなのですか?』ってちょっと不満げ。

「誘いに乗った振りして大隊に潜入して、情報を集めて局に流す・・・みたいなことを考えてるんでしょ?」

『あぅ・・・。はい、仰るとおりです・・・』

「最後の大隊に潜入捜査するなんてさすがに危険が過ぎる」

多くの魔導師や騎士を集める人材掌握のすごさから、心理的な戦術が巧いと思うんだよね。そこに純真なミヤビが行っちゃうと、信じたいけど洗脳されてしまう気がする。魔法とか機械的な技術による洗脳なら、まだ解除する手段はある。だけど、ミヤビの心がそっちに傾倒してしまうような話術による洗脳になってしまうと、もう剣を交えたうえで叩き潰し、時間を掛けて解かないといけなくなる。

「ミヤビをそんな形で失いたくないの」

『シャル隊長・・・。ありがとうございます、私を心配していただいて・・・。でもやらせてください』

「ミヤビ・・・」

『シャル隊長の、局員としての残り時間が少ないのは知っていますよ。最後の大隊との戦いが長引くと、それだけ特騎隊としての活動期間が短くなるんです。私、そんなの嫌です。もっとシャル隊長、ルシル副隊長、それに先輩方と同じ現場を経験したいです』

「わたしも気持ちは一緒だけどね・・・」

ミヤビの言うように正直な話、潜入捜査でもやらないと大隊の殲滅には時間が掛かりそうとは考えてたけどさ。でもミヤビをそんな危険な任務に就かせて良いのか・・・。

「ご家族には・・・?」

『伝えるつもりはありません。絶対に止められますから。後で怒られることを覚悟して望む次第です』

今のミヤビは説得が通じるような半端な覚悟じゃないことを感じたわたしは、「ねえ、ちょっと逢えない?」って聞いてみると、「はい。今日は非番なので大丈夫です」とのことだったから、わたしは事情を話したルシルと一緒にミヤビと逢う約束を
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