暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica21約束〜Oath〜
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

『・・・判った。こっちの件は他の隊も出るみたいだし、気にしないでそっちに来た連中を潰しておいて』

「ありがと、クラリス」

「こそこそと卑怯者め!」

ルシルさんがグイッと腕を引っ張って、空間の歪みから男性の仮面持ちを引っ張り出して地面に叩き伏せた。その仮面持ちに「普通さ、煙幕焚いてとか、護衛が減ってからとかじゃない?」って言いながら、シャルさんは起動した“キルシュブリューテ”の刃先を向けた。

「でもま、煙幕が焚かれてもわたし達の視界が完全に無力化される頃には、わたし達はヴィヴィオの防衛を完全にするし、護衛が減ってもその分コレまで以上に警戒するから、どっちにしろヴィヴィオの拉致なんて不可能だろうけどね」

「・・・」

――トランスファーゲート――

「なんだテメェら!」

「最後の大隊ですわね・・・! 直接お目に掛かるのは初めてですわ!」

わたし達の周りに仮面持ちが10人以上と現れた。この人たちみんな、わたしやイクス達を狙ってるっていう事実に身の毛がよだつ。仮面持ちの人たちが一斉にデバイスをわたし達に向けた瞬間・・・

――舞い降るは(コード)汝の煌閃(マカティエル)――

「ジャッジメント」

たった1人だけ、女性の仮面持ち以外の仮面持ちが高速で飛来した魔力槍を避けられずに貫かれた。さらに「カムエル!」って、仮面持ちの人たちの影を利用して作った影の腕で全身をグルグル巻きにした。

「今の俺たちは局員時代より優しくはないぞ」

「そういうこと♪」

「あなた達、全員を逮捕します」

「そこの角突き仮面も、抵抗せずに投降するように」

確かハンニャっていうデザインの仮面を付けた女性仮面持ちは、シャルさん達SSランクの実力者と対峙をしても慌てることなく、ジッとわたしを仮面越しから見つめてきていて、そして自分を拘束してる影の腕をバキバキって引き千切って見せた。

†††Sideヴィヴィオ⇒イリス†††

十数人の仮面持ちを一気に捕まえられたけど、般若の仮面を付けた女仮面持ちは、ルシルの奇襲の魔力槍を余裕で躱し、影の触手カムエルも力ずくで引き千切るなんて荒業を見せ付けてきた。ルシルが「おいおい、凄まじいな」って驚きを見せた。

「ルシル、ルミナ、トリシュは引き続きヴィヴィオ達の護衛に専念。こいつはわたしが倒すよ。ルシル、結界をお願い。うんと強力な奴」

「判った」

「ご武運を、イリス」

「シャル。彼女はまさか・・・」

「うん、たぶんね。じゃ、後は任せてね♪」

ヴィヴィオ達にも笑顔を向けながら手を振って、ルシルの展開した結界魔法によってわたしと仮面持ち以外の人間がパッと居なくなった。

「さてと。・・・あなた、ミヤビだよね? あなたから連絡が
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ