オリジナル
あの家に帰りたい(完結)
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に帰宅中、男は異世界に召喚されたのだった。
異世界でチート能力をもらって、贅沢をして、様々な見目麗しい女性に言い寄られても、男の心には全く響かなかった。
男の願いはただ一つ。
「何度でも言ってやる! 俺は絶対に、絶対に帰ってやる!」
魔王を倒せば帰ることができると聞いて、周囲から止められようと死ぬ気で、驚くほどの短期間のうちに、魔王を討伐したのだった。
「待ってください! たしかに騙していたのは謝ります! ですが、ですがどうかこの地に留まり私たちの光となってください」
「ふざけるな!」
男は騙されたのだ。魔王を倒しても男は帰ることはできなかった。
だが、魔王の最期の言葉が、男とこの世界の運命を決定づけた。
『一定数の人間殺し、魔王の資格を得れば、異世界へ渡ることもできよう』
死闘を繰り広げた男は、かつての仲間だったものを一瞥すると、無尽の野を進むがごとく、人間を殺していく。
勇者パーティーが全滅したことで、勇者を止められるものはもういなかった。
――こうして、新たな魔王が誕生した。男の行方は、誰もしらない。
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