第三章
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「どうなの?」
「今もやってるで」
小甲は美香子に笑顔で答えた。
「勤めてる会社が会社やろ、今日は有給取って二人で買いもの行ってたけどな」
「八条ホビーね」
「プラモ造ってる会社だからな」
「そのこともあってね」
「フィギュアも作ってる会社だからな」
「フィギュア安く買えたりするから」
社員へのサービスとしてだ。
「それで集めてたわね」
「ああ、最近ねんどろいども集めててな」
「ねんどろいど?」
「アニメのキャラの等身を短くした人形だよ」
「そういうのもあるの」
「そっちも集めてるんだよ」
こう由貴に話したのだった。
「最近はな」
「そうなのね」
「相変わらず特撮のキャラとかも集めてるしな」
「じゃあそっちもかなり楽しんでるのね」
「二人でな、それで夫婦でサイトも開設したからな」
「フィギュアのそれの?」
「だからよかったらサイト覗いてくれよ」
小甲は由貴に笑顔で話した。
「時間があったらな」
「由貴ちゃんが起きてる時にね」
美香子も言ってきた、由貴の根道楽を知っていての言葉だ。、
「見てね、スマホある?」
「あるわよ」
「じゃあサイトの名前教えるわね」
こうしてだった、由貴に直接スマホで二人のサイトを開いてもらってそれで紹介した。そうしてだった。
由貴は二人と別れた後家に帰って洗濯ものを入れて畳んで夕食の支度の前にそのサイトを見た、そのうえで二人が集めたフィギュアのコレクションを一つ一つ見た。そうして一人言うのだった。
「何ていうかね」
住んでいる団地の部屋のリビングのソファーに座って見つつ一人言った。
「凄いわね」
その数がというのだ、フィギュアの。見れば数百あってその一つ一つに説明があった。由貴にはわかったがサイトの文章は美香子の文体だった。
それで一個一個について書いている、そしてねんどろいどにも書いてあって。
ねんどろいどの説明も読んで言った。
「もう趣味満喫してるわね」
こう言ったのだった、そして。
家に帰った小雪にそのことを夕食の時に話すと小雪は母にクールに返した。
「お母さんの趣味よりいいじゃない」
「そうかしら」
「私フィギュアは興味ないけれど」
それでもと言うのだった。
「根てばかりよりもね」
「いいっていうのね」
「お金がかかるけれど」
寝るとお金がかからないと由貴はいつも言っているがだ。
「それでもね」
「寝るよりいいっていうの」
「コレクションとかいいじゃない」
「そうなの」
「私も漫画集め趣味だし」
「スポーツ漫画ね」
「それはわかるわ、それでお母さんはどう思ったの?」
由貴に対して淘汰。
「お友達の人達の趣味に」
「お母さん自身がなの」
「どう思ったの?」
「どうって言われても
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