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第二章

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「第一は和風でいいと思うわよ」
「そうしたら衣装も選べるし」
「そうしてきたら?」
「和風でいって」
「選んでいったわ?」
「わかったわ」
 かぐらは友人たちの言葉に頷いた、そしてだった。
 彼女達のアドバイスに従って仮装の服を選んだ、それは彼女だけで行ってだ。文化祭前日にクラスで友人達に話した。
「決めたわ、パーティーの時の服」
「それで用意したの?」
「そうしたの?」
「もうそっちも済ませたの」
「ええ、だから後はね」
 かぐらは友人達に微笑んで答えた。
「文化祭の最後の日のね」
「最後の夜にね」
「その衣装で出て」
「そうしてダンスに出る」
「そうするのね」
「そのつもりよ」
 こういうのだった、それでだ。
 友人達も笑顔でだ、こうかぐらに言った。
「どんな衣装か楽しみにしてるわね」
「どんな服で出るのか」
「和風っていっても色々だからね」
「そうさせてもらうわね」
「ええ、それじゃあ」
 かぐらも応えてだ、そしてだった。
 彼女も友人達も文化祭に入った、書道部では彼女の字もあったが皆その字を見てこうしたことを言った。
「凄いな」
「何度も賞取っただけあるな」
「もう結構な段も持ってるっていうし」
「プロが書いたみたいだな」
「凄い字だな」
「書道はずっとやってきたから」 
 そのかぐらも観に来た人達に話した。
「それでね」
「これだけか」
「いい字が書けるんだな」
「そうなんだな」
「大学でもやるつもりだし」
 推薦で合格している、八条大学文学部に。
「ずっと書いていくわ」
「そうか、じゃあな」
「今よりいい字になるんだな」
「凄いな、もっとよくなるんだな」
「この字が」
「そうなる様にしていくわ、将来は出来たら」
 こうも言うかぐらだった。
「書道の先生になりたいわ」
「頑張れよ」
「書道も凄いからな」
「凄い道だからな」
「そうしていくわ」
 書道部の展示コーナーではこうした話もして文化祭の色々な店にも入って楽しんでもいた。かぐらは色々なものも食べた。
「お好み焼きにたい焼きにたこ焼きにおうどんにお饅頭にお団子に」
「色々食べてるのね」
「そうしてるのね」
「この高校の文化祭は最後だから」
 それでというのだ。
「だからね」
「それでなのね」
「それだけ楽しんでるのね」
「そうなのね」
「ええ、お化け屋敷にも行ったり」
 二年のあるクラスがしているそこにもだ。
「プラネタリウムも行ったわ」
「C組がやってるね」
「あそこも行ったの」
「そうしたの」
 友人達に答えた。
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